『宇宙人ポール』を観る

 『ホットファズ―俺たちスーパーポリスメン!』がえらく傑作だったので、続いて……って七ヶ月ほど経ってるけど、『宇宙人ポール』を見た。正直な感想はというと、『ホット・ファズ』ほどすげえいいって感じじゃなかったな。なんというか、ちょっとSF映画スティーヴン・スピルバーグに対して知識がなさすぎるというか。まあ、テレビで放送された有名エイリアンものくらいなら、テレビでみたことあるような気もするけれども、そこまで知らないしって。それで、やっぱりなんだろうか、元ネタ多数、でも、知らなくても面白いよっていうのはまああるんだろうけれども、「なんかあるんだろうな、でも、わからん」というところも多く。それで、もしかしたらぜんぜん違うかもしれないけど、あんなところにいるはずのないSailorsがFighting in the dance hallしてんのはデヴィッド・ボウイの「Life On Mars」なのかしらとか、標準時変線上をぴょんぴょん跳ねてタイムトリップだって言ってんのは、『ロッキー・ホラー・ショー』のタイムワープっぽいとか思ったりしたけど、ステップ踏んでないし、あれは普通にアメ公がやることかな。
 しかしまあなんだろうね、SFの扱い、みたいなやつ。すげえ俗悪で、子供の読み物だっていうさ。どっかネットでフィリップ・K・ディックの各国版の表紙とか見てアメリカ版のに愕然とした覚えがあるけど(http://www.philipkdick.com/works_covers.html)さ。まあ、あとはカート・ヴォネガット読んでりゃ、キルゴア・トラウトがどんなむき出しビーバーな本に書いてたかわかるってもんだけれども。いや、おれ、SF1000冊読んでないし、その中でのジャンルも偏ってるかもしれねえけど、みてえな。それで、リメークした『トータル・リコール』はおっぱい4つになってんの? 2つでじゅうぶんですよ。わかってくださいよ。
 でも、なんつーのか、いい話だなってのは感じた。ラストの方とかな。ただ、なんかこう、あれだね、バイブルベルトのああいう人の描き方とか、すこしステロタイプなような気もしたけど、いや、じっさいあんな感じなのかもしらんし、きっとそうなのかもしらん。それで、アメリカに憧れを抱いていたイギリスのオタクというあたりも、はっきりいってちょっと想像しにくいところもあるし、そこで異邦人になる感じというのもわりと「わかる」と言い切れないようなところもあり。
 というわけで、まあその、元ネタ知らなくても『ギャラクシー・クエスト』すげえ楽しめたよ! ほどのテンションはないけど、普通によかったんじゃないか、くらいのところで。

☆彡

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