映画『太平洋の翼』をみる

太平洋の翼 [DVD]

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 ひさびさに渥美清の軍服姿を見た……といっても、ずっとずっと前に深夜テレビでやっていた『拝啓天皇陛下様』を途中から見て以来だというていどのことであって、なんだなにか古めの日本映画とか戦争映画とかあんまり見たことないんだよな。

 でも、ここのところの第二次世界大戦ブームと『特撮博物館』を見に行ったことがかさなり合わさって、とりあえず一本いっておくか、というくらいの話である。円谷英二円熟のなんとかである。昭和映画の様式美や技法については、もっとくわしい人がいるだろう、少なくともひとりくらいは。
 でもって、これは、おれはよくわからんのだが、タイトルのわりに343空の話であって、本土防衛の話のように見える。源田実にあたる人が、制空権、制空権、相手の護衛機を落とすのが必要、みたいなこと力説してて、すこしガーランドとかぶったりして。でもって、まあ部隊名までは実名で、隊長クラスからしパイロットはそれぞれ実名でもないし、おそらくあまりじっさいに語られていることと違うのだろうとは思うが、なんせそれほど詳しくないから知らない。
 あと、実物大の紫電改が使われていて、川西航空機新明和工業(……自分にとっては床屋で見かける名前というイメージだったが、数年前にそれは撤退してしまったようだ)の協力も得ていたりする。が、あれ、紫電改ってこんなにずんぐりな感じだっけとか思ってしまい、なんとなく自分の中では雷電くらいの印象なんだけど、はっきりいってなんせそれほど詳しくないから思い違いだろう。
 渥美清はなんかやっぱりいい役どころだなって感じはする。
 特撮? は、けっこうその、なんだね、ヘタすれば『空軍大戦略』の実機より……というような場面もあったかもしれないが、やっぱり実機か……というところもあって、しかしまあ、やはり小さいころ見たウルトラマンシリーズなど思い出したりはしてしまうが。
 まあ、そんなところで。

☆彡

源田の剣 第三四三海軍航空隊―米軍が見た「紫電改」戦闘機隊

源田の剣 第三四三海軍航空隊―米軍が見た「紫電改」戦闘機隊

……なんかAmazonの売値がすごいことになってるけど、まあ言われてるほど大戦果あげたわけじゃねえよみたいなのを、米軍側資料から調べあげたりしているみたい。まあ、そうやろ。しかし、日本のエースの数字に関しちゃ、なんかこう確認の不徹底とか、現場のあれとか、大本営発表とか、そのあたりでどうもどこまでってのがあって少し残念なのは、残念だな。
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……まあ、おれなどは、ガンダムを見ていて父から「このカイ・シデンという名は紫電改からとったのだろう」などと言われて初めて知ったかもしれない。育毛剤よりは先に。

……これの特撮倉庫にぶら下がったりしてた機体とか出てたのかな。あと、ピアノ線を映さないように、鏡を使って撮影って、あれ見てこういう映画みたいって思ったんだよな。うん。