メジロトカキ


 アパートの近くの古い平屋建て。おそらく住んでいるのは老夫婦。庭に一本柿の樹がある。高枝切り挾みの届く範囲は収穫しているようだが、高いところはそのままにしている。格好の誘鳥木となる。カッコーが来て巣を作るかはしらないが。
 して、このところずいぶんと葉が落ちても、果実はけっこう残ってる。まだ葉が残っているうちは、なかなか撮るのもむつかしいが、今ならばチャンスではないかと安い300mm望遠ひっつけた安いカメラをカバンに忍ばせて、出勤時に目を凝らしている。かわいいメジロの写真は遅刻と交換だ。
 というわけで、今朝もポケーッと自分のアパートの敷地から樹を眺めていると、メジロのつがいが飛んできた。飛んでファインダーに入る冬の鳥。とはいえ、手持ちに安レンズ、安カメラで、いくら連写(キュイキュイと音を立てて心地よい速度だが、いったんとめるとブラックアウトするのは困る)してみようがピリッとした写真など撮れるわけもなく。鳥を撮るには最低でも100万円用意して、それでもまだ足りないというが、本当のことだ。
 下の写真はいずれも適当にトリミングしたものだ。まあどうでもいいことではある。





 後ろ、後ろ!