いまさら絶望先生

 いまさら、といってはなんだけれども『さよなら絶望先生』を読んだ。ネットで最終回近くのややネタバレ画像を見て、なんかすごいことになってんじゃねえかって思って。まあそのあと『じょしらく』のアニメ、原作なんかもあったりして、それでようやくというところ。アニメの方も、三期の途中まで見たところ。
 で、なんというか、久米田康治というと、おれの中では『南国アイス』なんだよな。あれはジャンプの売上最盛期に近い頃だったろうか、中学から高校のころサンデーもマガジンも読んでてなー。そんで、「よく毎週これだけ下ネタが考えつけるものだ!」と心底すげえなあって思ってて。のちに岩谷テンホーに感じたのと同じようなものだ。
 そんで、『かってに改蔵』がはじまって、名取羽美が猟奇的なキャラになったくらいまで読んだかどうだったか。要するにおれの人生上でいろいろあったため、週刊漫画誌なんかまったく買えなくなってしまって、立ち読みすらしなくなって、それで……現在に至る、というか。
 そんで、『さよなら絶望先生』という漫画の存在や、アニメの存在を知らんわけではなかったけれども、まあはっきり言ってほとんど漫画読むの止めてしまっていたのでまったく読んでいなかったんだな。でも、あれだ、二年くらい前から急にアニメに目覚めて、いくらか漫画を買うようになったりしてな、それでまあ、最初の段落に戻るわけで。
 でもって、最後まで読んで、ああ、こりゃあすごいな、すごい畳職人だったなっていうか、いろいろの考察みたいのはネットに転がってるからいまさらなんかおれがいうこともないけれどもなーって。そんで、漫画より若干先にアニメ一期から見始めていたいたんだけど、あのオープニングとか、アニメのスタッフには設定伝わってたんだろうなあとか。そんであれか、劇団イヌカレー公演回とかなー。まあほんといまさらの話なのだけれども。ラジオやらなにやらもいろいろ面白かったようだが、そのあたりも今となっては的なね。
 とはいえ、最終巻が今年の8月だから、どんどん読んできて、中に出てくるネタが現在に近づいてくるという、なにやら妙な感じはしたな。というか、昨年の3.11以降も週刊漫画誌は出ていたのだし、その中でおもしろまんがを描くというところに、ただならぬといっては大袈裟だけれども、おれの知らないところでやってたんだ、という妙な、なんとも言えぬような思いもあった。
 そんでまあなんだろうね、どの絶望少女が好きかねみたいなことになったら、断然、木津千里だろということになる。とくに説明はいらんだろうが! みたいな。いやいいじゃねえか、なあ。あとはこの声優さんがこの役で、おれが知っているのは誰で、と、まあ勉強中みたいなね。
 まーしかし、、なんとなく投げやりな感じに「EVAの新劇場版たたむの久米田先生に任せたらいいんじゃね」とかよくわからない想念が湧いてきたけど、眠さのせいだろう。おしまい。