『キルミーベイベー』の風潮

 これがはてなブックマークに上がっていたので少々。
 ……というか、どこから話すか。おれは原作を知らずアニメを観た。普通に楽しんだ。アニメの放送が終わってしばらくして、円盤の売り上げ的にかなりアカンということを知った。

キルミーベイベー』(いや、これの掛け合いすごい好きだったの)

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 『キルミーベイベー』がわりと好きだったのに、なんか売れてないのがネタになってるの最近知ってわりとショックだった。

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 そして、更に最近、なんJ方面とかでネタにされているのを観て、正直なところ違和感は増すばかりなのだった。
 いや、自分の好きな作品が世の嗜好と異なって、売れないこともある。それはわかる。あるいは、作品が優れていても、外部的事情で売れないこともある。それもわかる。テレビで観る分にはすごく面白いけど、円盤を買うタイプの作品でない、というケースもある。そういうこともあるかもしれない。というか、おれも買ってねえし……などなど、なにか答えの出ない問いというと大袈裟だけれども、なにか考えずにはおられない。
 なんだろうか、その、なんなんだろうね。そこまで突出してネタにされるようなもんなのか、と。いや、数字的にそうだったと言えばそうなんだろうけど、あの、あれ、普通におもしろかったですよ、と。いや、「普通に」ってなんだよ、みたいなところもあるんだけれど、でも、少人数の登場人物での掛け合い、悪くないし、「さて、どうする折部やすな?」って言いたくなる、書きたくなるし。
 いや、おれがかなり熱烈に、それこそすばらしい『ストライクウィッチーズ』級、あるいは一翻落として『咲』級に愛着を持っているというのならば、「なんでキルミーが!」みたいな、そういう強い思いを抱いたりするかもしれない。しれないけど、そこまででもないんだよな、というか。
 それでもって、そこまでではないにしても、そういう扱い方をされて、いや、なんか悪いイミでなんか盛り上がってるけど、そんなに悪くないというか、いいじゃん、みたいな反動があったりしてさ。さらには、まったく名前すら顧みられない(……と、例をあげようとしてあげたら失礼というか、あげようとしてあげられないというか)ものに比べたら、あるイミ愛されてるからいいじゃん、という気もするし……。
 と、複雑なところに入り込んでしまう。自分の好きな作品と、世の評価、あるいは興行的な成功や失敗との差、なんてのはアニメに限らず、ずっと昔からあるものだろう。興行的に駄目だったがゆえに話題にのぼる、というのもあるかな。あるいは、酷すぎて変に有名になる(映画の『シベ超』とか)とかもあっただろう。じゃあ、それ以後の、ネットでネタにされる、それが微妙に盛り上がる的なところが、現代的なのか。おれがそれのみに違和感を抱いているかというと、そういうわけじゃないんだけれども、そういうものもあるのか、とか。
 いや、そういうものもあるのか! と、今まで知らなかったタイトルに出会うのならば言えるが、『キルミーベイベー』はそれなりに気に入って、楽しみにしながら見ていたものだったし、なーんか、微妙、なんーか、よくわかんね。そんな気持ちになる。こんな気持ちはなんの花に例えられましょう? さて、どうする折部やすな!

>゜))彡>゜))彡

……まあ、ここまで気になるんなら、原作読んでみるか。……わからんが。