男も日傘をさすべき2013

※おれはさしていません。
 このごろの真っ昼間の屋外ときたらモエが少しぬるくなるどころか沸騰、蒸発するありさまであって、安愚楽牧場の牛が秒速10kgで出資金を増やしたとしても追いつかない夏をプレイバック。アスファルトは溶け出し靴裏をとらえては100m歩くのに平均で87.4秒もかかるうえに、靴から発火するから思わず合掌して豊作祈願の火渡りをしたりするありさま。しかし、この暑さでは田んぼも干上がり、民百姓は空腹の中、干からびて死ぬ。
 死ぬ前に救急車を呼ぶべきだ。しかし、1分間に平均して8,309.924人からの通報を受け、熱中症患者のもとに向かう救急車もタイヤの熱ダレでコーナーを攻めきれず、タイヤカスが後ろを走る救急車のフロントにへばりついて多重事故の原因になる始末。
 どうしたものだろう。
 938分ほど考えた末、我思うに地球の位置が悪いし、日本列島の場所も考えなおしたほうがいい。しかしなにより太陽が熱いのが問題なのだろう。おれは理科のことはよく知らぬが、太陽から破壊的熱いエーテルが放射されて日本人を焼き殺そうとしているに違いない。
 そうだ、今、脅威なのは太陽人なのであって、悪意ある太陽人の侵略行為に対しては毅然たる態度を示さねばならないと思う。そうでなければ、あと6ヶ月続く7月、7ヶ月続く8月、そして13ヶ月にわたる残暑を凌ぎきるのは無理である。冬が来る前に会津は焼かれ、白虎隊は腹を切る前に人体発火して死ぬ。悲劇は繰り返してはならない。喜劇になってしまうから。
 われわれは悪虐の太陽人のもとに近づくことは困難(横浜から播州赤穂駅に行くより遠い)だから、短切闇討射撃で一泡吹かせる(太陽人は熱から身を守るためにカニの甲羅ではなく泡を使うという研究もある)こともできない。今は、少なくとも、太陽人に対しては身を守るほかないのだ。
 そういうわけで、今やハワイより暑いわれわれの国土に、労働者に必要なのは、太陽ケア、本名マウナケア・モスマンにほかならない。見ただろうか、広島のキラ、マイカキラ・カアイフエの打席を。ボール球を見送る雰囲気のよさといったら、同じ広島のルイス並といっていい。ただ、同じ広島のルイスと違うのはバックスクリーンにホームランをいきなりブチ込むところだ。そのあとの打席の大ファールもいい。おれの部屋まで届くんじゃないかと思った。ものが違う。ようするに太陽ケアがビジネスを学ぶように、われわれも学ばなければいけないのだ。
 では我ら会津人はどうすればいいというのか。そのヒントはオープニングに隠されている。あらゆるヒントはオープニングに隠されている。そうなのかチェインバー? 傘だ、傘をさせばいい。日傘をさせばいいじゃないか。太陽人の地球人焼殺エーテル兵器をバリヤーすればいいじゃない。そのための日傘だ。おれは日笠陽子の声を聞き分けられないが(というか視聴するアニメが合致しない事が多いのだが)、ともかく日傘がいい。あれはよさそうだ。日傘の下ではシラカンバの高原のごたる涼風の吹きわたり、足元に落ちる影には冷たさすら感じられよう。男も恥ずかしがらずに、motto派手にね、日傘をさすべきなんですよ。直射殺人エーテルを食らっていては、太陽人を喜ばすばかりだとなぜ気づかないのですか。男も日傘をさそう! そうしよう!
 

まとめ

●今の堂林に打てる雰囲気を感じない
●キラが打線の確固たる中軸となれば3位争いで戦える
●男も日傘をさせばいい(おれが先駆けるのは恥ずかしいのでみなが先にやるべき)

 以上。

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 ……2006年にも書いてるが、普及しねえな。まあしかし、めんどくせえという理由もあるか。