詰将棋が絶望的にできない

 もう、ものすごい低レベルの話(例えばボウリングで100点いかないとかそういう)なんだけど、iPhoneの将棋ソフトとかやってて、完全にこっち持ちだろ、優勢だろくらいな展開から、するする敵玉に逃げられたり、そんで一瞬の隙をつかれてこっちがトン死したりとか、そういうことが多い。
 で、勝つときは真綿で首を絞めるように、傍から見たらすごく嫌なやつみたいな感じになる。激辛流とは違う。なんだろう、たとえば介錯するのに、相手が腹切ってんのに、ビビって変なところ何回も斬りつけて凄惨なことになってます、みたいな。そんで、向こうが勝手に詰みを発見して投了するのを待つ、みたいな。
 まあ、相手は機械だからどうでもいいけど、なんかさくっといかねえかと。それでおれ、そうだ、おれ、駒組みも手筋もわからんのだけど、なにより詰将棋やったことねえやって気づいたわけ。そんで、なんか適当なアプリダウンロードして、やってみたの、詰将棋
 で、これ、絶望的ね。おれ、一手詰めからして苦労して、思わず「ヒント」に手が伸びるレベルあるね。ようやく3手詰めやってるけど、こっちこう指すね、あっちこうやるね、と、そこで頭ごしゃごしゃね。詰将棋特有のイカした吊るし桂とか大駒ぶった切りとか、そういう要素あるにはあるんだろうけど、それ以前ね。こりゃあ、おれ、棋力ねえわけだわって実感したね。まあ、そんだけの話。

1手詰ハンドブック

1手詰ハンドブック

 それと、ちょっと気になったのは、あれだ、将棋ソフトがプロと伍するレベルまでになってるけど、詰将棋を「作る」方はどうなんだろうって。そんで、調べてみたら「ミクロコスモス」という1525手詰め(なにそれ)という人力作品がたぶんまだ最長手数の詰将棋らしい。これもまた、詰将棋独特の規則を叩き込んだコンピュータが凌駕する日がくるのかしらね。まあ、詰将棋の価値観が「長手数であればあるほどよい」という単純なものではないようなので、それはそれとして。