- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: Blu-ray
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シーンが進むにつれ、手元のiPhoneアプリのサムネイルがコマ送りされていく。内容は登場人物紹介、監督や出演者のコメント(トリビア)、メイキング画像など。文字は大型端末向きか、小さくて読みにくい。読んでいるうちに映画は進む。いちいち映画を止めるのも面倒なので、端末をしばらく放っておく。けれど、自動的に送られていく端末も気になる。耳で話を聞きつつ、登場人物のデザイン案図など見たりする。なかには動画もあるが、動画はさすがに見ない。
『ダークナイト・ライジング』を観ながら、おれはとっ散らかっていた。賛否両論あったと思うが(おれは金持ちがもっと吊るされたりひどい目にあったりすればいいと思いました)、この映画のとっ散らかりぶりなストーリーなみだったと思う。Blu-rayと携帯端末を連動させるこの仕組み。二回目以降の視聴用、マニア用、そうかもしれない。そうなのだろう。でも、おれには一瞬なんか面白いんじゃないかと思った。今でも、少し面白いなにかへの一歩じゃないかと思っている。
おれがこの仕組みをメニュー画面で見て、最初に思い浮かんだのは映画館の中での光景だった。まだ予告編も始まっていない薄暗い館内。使えるギリギリまで携帯端末でSNSかなにかをやっている、その光。もちろん、上映中は携帯端末の電源を落とすのは常識。ただ、上映される映画と手元の携帯端末のなにかとが連動できはしないだろうか。そんなことを思う。感想やツッコミをその場で書き込んでいく? ニコニコ動画のようなものか? それとも、たとえば画面で繰り広げられている情報を、端末で補う。メーン・スクリーンで激しいカーチェイスしているその場所を、ゴッサム・シティならゴッサム・シティの地図上で確認できる。劇中がSFであれば、その近未来デバイスのように。
……いずれも視聴の集中力を削ぐだけで、面白くはなさそうだ。むしろ、たとえば古典芸能の解説などには向くかもしれないが、新しい面白みという感じではない。足らない部分は補完されるべきではある。
まあいい。おれはBlu-rayを再生させ、iPhoneをつつきつつ、『ダークナイト・ライジング』を観たのだ。初回でそうするべきではなかった。ただ、おれは三部作の一作目を見ていないし、バットマンシリーズの背景というものについてもよく知らない。ゆえに、多少気がそれても、と思ったわけでもある。
そういえば、任天堂の新しい端末も、手元画面とメーンモニタ、のような形をとっているのだっけ。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2012/12/08
- メディア: Video Game
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