ハタノヴァンクールの引退について

 今年の川崎記念(統一G1)を勝ったハタノヴァンクール(牡4、昆)が、9日付で競走馬登録を抹消。今後は北海道新冠町のグラッドホースパークで種牡馬となる予定。

ハタノヴァンクール抹消、種牡馬になる予定 - 競馬ニュース : nikkansports.com

 ハタノヴァンクールが引退する。今現在ほとんど競馬をやっていないおれの、唯一と言っていい贔屓の現役馬だった。きっかけは何だったか。たぶん2chの競馬板かなにかで、この馬と走って僅差だった馬が次のレースで好走するとかいう話を見てからだったと思う。そして、要するに、ハタノヴァンクール自体がレベルの高い馬ではないか。おれはそれに乗った。人気サイドながら乗り続けた。

 ほとんど現役馬を把握していない中で、あるていどは「知っている」馬。それがハタノヴァンクールだった。もちろん、好走パターンを知っているとかそういうレベルじゃない。なんとなく「知っている」。そして、それが「好き」につながる。「好き」の反対語は「無関心」というが、まあそんなものだろう。
 そのハタノヴァンクールが引退してしまう。金沢、JBCクラシックの大敗、故障。勲章はJDDと川崎記念種牡馬としてどれだけやれるか知らぬ。むしろ、地方ダートだけの実績で種牡馬になれただけよかったか。ノーザンテーストサンデーサイレンスブライアンズタイムと大物を重ねてきた牝系。父はキングカメハメハ。配合しにくいのか、インブリードが活かされるのか。おれにはよくわからぬ。それ以前に繁殖牝馬が集まるのか。まあいい。それでもこいつはなにかスケール感のある馬だった。なんかやってくれそうなものがあった。おれはそう思う。幸せを祈る。