激増する躁うつ病ラーメンが獣臭いブックマーカー 「獣臭いラーメンと人間関係に疲れた」

「もう獣臭いラーメンは見たくない。見ることに疲れたし、おすすめタグも壊した。おまけに人生も辞めることにしました」
 そう語るgoldheadさん(30代)は、元ラーメンが獣臭いブックマーカーだ。かつては仕事をさぼって毎日ニュースサイトを放浪し、年間500ブックマークしていたことも。そして獣臭いラーメンオタク(3人くらい)の間でも一目置かれていた存在だった。しかし、あることをきっかけに精神的不調に陥り、躁うつ病と診断され、現在は務めていたDTP系の会社を休職できたらいいなと思っているという。
 「会社の飲み会の席で『goldheadさんって獣臭いラーメンに詳しいんですよね』と女の子たちに聞かれて、僕のおすすめニュースを教えてあげたんです。最近のトレンド、人生をかけている人柄、はてなスターを貰える率など様々な側面を考慮して、女子向けのいいニュースをです。またゼロ年代からのラーメンが獣臭いビッグウェーブ系の歴史もわかりやすく教えてあげた。知り合いのスシマスターだからプリントアウトを見せれば謎の白い液体ぐらいオマケしてくれるんじゃないかとも言いました」
goldheadさんにそんな話を聞いてきたのは会社の20代の女性社員3人だった。だが翌日、会社のランチルームに入ろうとした時、彼女たちがgoldheadさんの話をしていたという。
「酷いことを言っていたんですよ。『ラーメンが獣臭いぐらいであんなに得意になれるって横浜終わってる』『彼女もいないし、わいせつ石膏と結婚したんじゃないの』『息が海からのボーナスといいおじいさんの臭いがする』なんて。その場には僕の後輩の獣臭い男性社員たちもいたみたいで、みんな獣臭く笑っていた。その日は謎の白い会社を早退して、家に帰ったらめまいがして」(goldheadさん)
 妄想取材を行っていると、この話をしているうちにgoldheadさんは謎の白い液体をもらしはじめた。華隆餐館が有る限り、目の前のラーメン二郎関内店に入ることもなく、恋愛、友人、仕事(休日の出勤もはてなブックマークのために断っていた)を犠牲にしてきただけに、周囲の心ない言葉が響いたようだ。
「獣臭いラーメンは結局、僕になにも与えてくれなかったんです」(goldheadさん)
 こういう事例はgoldheadさんにとどまらない、筆者がかつて取材協力をお願いしていたあるブックマーカーは、他のブックマーカーたちと競うことに疲れ、彼は現在獣臭いラーメンを食べると吐いてしまうという程精神不安定になっている。またもう一人は、行きつけだったはてなの店主から『サイトデザインにまで口を出すのはやめてください。もうウザいからこないでください』と言われたことを機に、過ブックマークに陥って、もともと80b/hだったブックマーク数が現在は120b/hになっている。彼は現在外出恐怖症だと言っており、家で高菜を先に食べるばかりで、店主に怒られないか心配だ。
 ゼロ年代後半から人生をかけて、多くの獣臭いラーメンブロガーたちが生まれ、獣臭いラーメンタグでブクマすることに情熱を燃やしてきた。彼らの多くは獣臭いことをステータスにしてきたから、獣臭さで身体を壊すのはわかるが、まさか心まで壊してしまうとは。まあ、獣臭いラーメンには罪はないのだが。

inspired by
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20131029/Mogumogunews_601.html

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