寒いのだから家で眠っていたい

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おれは寒さに弱くなった。2年くらい前からだ。それまでも冷え性気味ではあったが、寒さにはあるていどの耐性があったように思う。おれは2月に北海道で生まれた。

生まれた月も地域も関係ない。そう身にしみる。寒さが身にしみる。日の当たらぬアパートに帰ればホームレスもかくやという厚着をして、電気ストーブの前から動かない。

動かないといえば、朝が苦しい。ベッドからは出られる。枕元でiPhone5Sが鳴り、2分後にちゃぶ台の上でiPhoone3GSが鳴るからだ。ただ、その後が動けない。寝ているのか起きているのかわからない状態が十数分続く。電気ストーブを抱え込むようにして動けない。

睡眠の質が下がっているのも感じている。明け方に目を覚ますことが何度かあった。精神科医だか心療内科だかに通い始め、薬を飲み始めてからはめったにないことだ。睡眠導入剤による睡眠導入に失敗することはあっても、眠りが浅いということはあまりなかった。

そんな日は平気で会社に遅れる。おれの頭がおかしいのは周知のことなので誰も気にせぬそぶり。日中、うすぼんやり。薬の副作用とは違う。偏頭痛がある。カフェインを摂ればいらいらがつのるばかり。

こんなに寒いし、日も当たらないのだから、おれは家で寝ていたい。電気代がもったいないので職場の方が暖をとれるにしても、やはり寝ていていたい。できることなら深く深く眠りたい。春になるまで。春になっても。春まで生きていられるのならば。