モスのフレンチクルーラーを食う

ここのところ胃の調子が悪い。胃の調子の悪さがそのまま腸の調子の悪さにつながっている。ようするに胃腸の調子が悪い。胃腸の調子の悪さが食欲の減衰につながっている。おれは精神科通いのきちがいで、意識のある時間の圧倒的な割合は強烈な不安感に苛まれている。しかし、その割には食欲に関して問題を感じることは少なかった。ダイエットのしすぎで摂食障害と最初診断されたが、そうとわかれば普通に飯を食うようになった。おれはとくに飯について問題のある人間ではない。このところ胃の調子が悪いのだけれど。

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ところで、モスのフレンチクルーラー(ぐるぐるチョリソ)を食った。おれはミスドのドーナツの中でフレンチクルーラーが一番好きだ。小さいころから好きだった。「クルーラー」の五感が「クーラー」を連想させ、表面の甘いコーティングがどこかひんやりさせてくれるようで、そこがどうにも好きなのだ。

そのフレンチクルーラーが……という話である。正確には甘いコーティングがないので、おれが小さいころから好きだったフレンチクルーラーではない。とはいえ、ミスドフレンチクルーラーであることには変わりない。おれは「辛」マークにも気づかずに注文して、食った。

「注文して、食った」と書いた。しかし、食うのに難儀する代物であったといわなくてはならない。写真にあるように下からレタス、トマト、ソース、チョリソ、と積み重なっている。商品写真に偽りなしという感じではある。感じではあるが、食いやすさとは別問題だ。なにより、これを上下で挟んでいるフレンチクルーラーは、やわらかい上に、真ん中に穴が空いている! 食うのに、難儀した。ためしにソースのついていないフレンチクルーラーを食べてみたが、甘くなかった。新鮮な、気持ち。でも、それ以外はこぼさないようにわちゃわちゃっと食べた。おれはものを食うのが早い。

その後、おれは案の定というべきか、腹が痛くなった。胃と腸の薬を飲んだ。土曜日だけれど仕事をする。ここのところ胃の調子が悪い。食欲が減衰しつつある。今度、薬をもらいに行くとき、よい胃薬でも処方してもらおう。よい、胃薬を。