だれか音楽かけろ、音楽!


『TOKYO TRIBE』予告 - YouTube

 

「トーキョートラーイブ、ネバエバ、ダーイ」とかぶつぶつ言いながら関内あたりを歩いている左耳に三つピアスつけたおっさんがいたら、それはおれだ。精神的にまいっているんだ。そっとしておいてやれ。

というわけで、『TOKYO TRIBE』は相当に気に入った映画になった。というか、そのことはもう書いた。連休暇なやつは観に行くべき。

ぜったいチェックしとけよ! 園子温『TOKYO TRIBE』! - 関内関外日記

でも、もう一回書いておく。メラの役の人が朝の連続テレビ小説に出ているというから、それを見たりもした。愛国婦人会みたいなのが路上でラップバトルしてたり、音楽かかってなくても目を閉じればスクラッチの音が聴こえるって踊り出したり、あんた軍需工場行くとか行かないとかよりヒップホップ最前線に行けよと思ったりした。

たまに人間の言葉が生まれた瞬間のことを考える。最初のそれは、なにかの物だったのか、おれ、だったのか、きみ、だったのか。いや、そんなんじゃない、なにか、単純な、感情の発露のようなものだったろうか……。

言語の起源 - Wikipedia

(長すぎて読めない)

じゃあ、音楽、歌が生まれた瞬間ってのはどんなものだったんだろう。森のなかでいきなり歌い出したやつがいたのだろうか。やはり群れの中で、という感じはする。夜、火を囲んで……と勝手に想像したりする。DJグランマがターンテーブルをおもむろに取り出し……。

古代の音楽 - Wikipedia

まあ、最古の楽器っぽいものはあっても、わかりはしない。記録に残るより前にはじまったこと。たぶん、タイムマシンでもなきゃわからないものだろう。非人道的なカスパー・ハウザー的な実験を行ったって、そりゃあ現生人類の……赤ん坊だ。ひょっとしたらネアンデルタール人とファックしてたかもしれないあたりの人とは違うだろうし。

そんな昔のことを考えてどうなるのだろうね。どうにもならないのだろうね。でも、どうにもならないことを想像するというのも悪くないし、少なくとも今現在のこのどうしようもない自分にどうにもならない世の中を考えるよりはましだ……。ああ、あれか音楽かけろ、音楽! おれは沈黙がおそろしい。