『咲-Saki-』のポスター当たったで

 『咲-Saki-』本編12巻、『シノハユ』1巻、『咲日和』3巻を昨年末に一気に買って、買った勢いで「特製B2お風呂ポスター3枚セットを抽選で300名様に」に応募しておって、すっかり忘れておったところに佐川から「送り主スクウェア・エニックス」の荷物などあって、一瞬「なにか注文していたっけ?」となったりしたんだったが、まあまったくもって抽選に当たったりというところなのであって、さていったいポスターどうしたものか、あ、この箱にもロゴ入ってる! いい! とか思ったり、いい歳してなにをしておるのかというか、素直にうれしいです、はい。
 というか、上記3冊の漫画が何部くらい売れてて、そのうち応募要項を満たす2冊を買って、わざわざ応募券を貼ってはがきを出す人間がどのくらいいるのかわからぬが、「300名様」というのはわりと狭き門のようにも思える。いや、そう思いたい。これで生涯の運を使いきったかというくらいではないか。いや、それでは多少おれの生涯もむなしいような気がするので、まあ普通に運が良かったか、ということにしておこう。麻雀で言えば、やっぱり九蓮宝燈くらいだろか? 普通の役満か? 天和だと土手に捨てられるので……。
 しっかしまあ、アニメの『全国編』も、おれが個人キャラとして一番ひいきにしている愛宕洋榎が動いて喋っててたいへん好ましいあたりだし、ラジオも毎週聞いておりますぜというあたりだし、そこにきてこのポスターというのは、なにかこう、まだ死ぬなと言われているような気にもなろう。ならんか。けどまあ、ひょっとすると企業のネットが星を覆い、電子や光が駆け巡る現在、はがきで応募なんていうのは穴場なのかもしらんが。
 つーか、わりかしおれ、くじ運よくねえか?

 ……なんか『けいおん!』のくじで大きいの当てたし。

 ……すばらしい『ストライクウィッチーズ』でも大きいの当てたし。あと、抽選のライブにも2回当たったというのも幸運の範疇だろうか。
 となると、やはりおれにはなにかある。なにかあるに違いない。ただあったところで肝心の人生のメーン・ストリートにはなにかが欠けていて、食うに困るというのも遠くない。ポスターはたいへんうれしいが飯の足しにはなりはしない。報われない人生にせめてもの代償……。
 なぜおれは抽選に当たって暗くなるのか。もう少しウキウキしようぜ、と自分に向かって言いたくもなる。そうだ、今度は宝くじを買おう。おれには金がない。金だけがない。