セリーヌ『ギニョルズ・バンド』を読む

セリーヌの作品〈第4巻〉ギニョルズ・バンド

セリーヌの作品〈第4巻〉ギニョルズ・バンド

……点十点! 十二個! お助け! もうその時はおしまいだ! 私はそういう人間だ!
 ジャズはワルツを覆した。印象派は《窓明かり》を殺した。人は今に《電報式》に書くかさもなきゃまるで書かなくなるだろう!

 おれは《電報式》で書くやつ知ってるぜ、ジェイムズ・エルロイってんだ。たぶん、そうだろ。違うか。知らねえや。それで、『ギニョルズ・バンド』だけどよ、読んでいて苦痛っつーのか、読んでるのかどうかわかんねえなって感じが4/5くらいあったな。バロウズ読んだぜって、なんかに対してのアリバイみてえに『裸のランチ』を、『ソフト・マシーン』を読んだ、そんな感じだったな。そうだ、セリーヌ、あんたが影響を与えた作家にバロウズは含まれるんだろうか。ビートニクスへの影響は言われっけどさ。そういえば、この『ギニョルズ・バンド』でのラリった描写の強力さは通じるもんがあるんじゃないの。でもさ、戦争の大爆発と文体の大爆発と……そりゃ訳者は訳しきれてない! って懺悔するくらいのしろもんだろうけど……それでどうにも参っちまう、義務感で読んじまうってところはあるさ。それでも、最後おもしろげな人物が出てきて、こっから話が転がってくのかってところで終わりよんね。そりゃあ2があるのは知ってるけど、とりあえずおれは国書刊行会の「セリーヌの作品」シリーズを順を追って読んでくって決めてるから、続きは先になるか。先がどうなってんのか、先があんのかしらねえけどさ。まあとりあえずそんなんよ、そんなところよ。

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