世界にひとつのプレイブック Blu-rayコレクターズ・エディション
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: Blu-ray
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肥満は双極性障害の予後不良因子であることが報告されていますし、運動には気分安定効果がありますので、適度に運動したり、健康な食物をとったりすることはプラスと考えられます。
ただし、あまり体重のことを気にしすぎるのはお勧めできません。摂食障害というリスクがあるからです。双極性障害の方が摂食障害を併存していることは少なくありません。
……また、双極性障害の方が摂食障害になるのは、うつ状態に対する自己治療の試みであることが少なくありません。ダイエットをして痩せれば自信がついて気持ちが明るくなるだろうと思うのです(実際には、自信がつくどころか、単に二つの病気に苦しむ結果に終わります)。
……って水島広子先生も言うておられる。とはいえ、あの程度なら適度な運動かもしらん。ダンスもそうなのかもしらん。
んで、一方で主人公氏、薬物療法を拒否しよる。
おれにはそれがようわからん。おれはおれのジプレキサを手放したいとは思わない。かといってオーヴァドーズしたいとも思わん。薬にわるい印象を持つようになったらどうすんだって話だ。処方された適量を守りたい。ためしに二倍にしてやっぱあかんとなったら、素直に一錠に戻す。医者に言って処方を変えてもらう。そういうおれからすると、あのすばらしいレスリンでさえ、「頭がぼーっとする」、「太る」という理由で拒否するあんたらはよくわからん。ザナックス(ソラナックス)もか。いや、副作用で太るちゅうのはわからんでもない。わからんでもないが、薬飲もうよ。まあ、主人公、最後には飲んでるようだったが、まあそれ以上にラブロマンスが救うというのが鬱陶しい。いや、鬱陶しくない。それはそういうもんや、アメ公のラブコメや。
とはいえ、主人公の親父のデ・ニーロがどうも双極性として描かれてるんじゃねえかというあたりは、さすがに仕込んでるなって気にはなる。デ・ニーロがなにしてるかって、アメフトのノミ屋だ。どうも合法なのかわからんが、ノミ屋だ、それが「パーレイ」だ。パイカリで聞いたな、まあいい、無茶な博打にぶっ込むあたりが、どうも双極性の遺伝を思わせる。その辺りは悪くない。
悪くないのだな、全般的に。よくできとる。そういう感じがする。あまりおれはラブコメなど見ない。何かの骨を振り回す社長とか出てくる韓国映画とかのほうが好きだ。だけれども、よくできとる。それは認めずにはおられん。双極性から見ても、I型とII型の違いはあっても、「本で見た症状や」という感じであって、「こんなんじゃない!」みたいな気にもならない。というわけで、わりとよかった。そんだけ。おしまい。