結局、今期のアニメはどれを見ればいいんだぜ?

 今期といふても改編期から暫らく經つて仕舞つた。だいたい二、三話見て、いまいち絞り切れぬといふのが正直なところである。「なら、別に絞らなきやよいではないか」と云われればさうに違ひないのであらうが、時間といふやつは有限にしてなかなかさうもいかぬのが實状である。「おまへのアニメ熱は其の程度のものか」と御叱りを受けるやもしらぬが、マア其の程度といへば其の程度といつたところだらうか。取り敢へず、今のところ視聽しやうかといふものを記しておく。いくつ「完走」できるだらうか、よくわからぬ。

 こちらのサイトの五十音順で拾つていく。

アオハライド

アオハライド 1 (マーガレットコミックス)

アオハライド 1 (マーガレットコミックス)

 原作は未讀の少女漫畫である。おれは男女の戀愛ものといふと少し苦手の意識があるが、設定からしてなかなかおもしろさうだ。只、少女漫畫特有といつていいかわからぬが、例へばパンの購買でおばさんにあらぬ疑ひをかけられる場面など、感情の機微を刺すやうな鋭さがあつて、此れが人間關係のメーンに適用されて來ら、おれが耐へられるかといふ怖さがある。おれはアニメ評論家でもなければマニヤでもなく、只アニメに癒しを求める者なのだ。まつたく。

アカメが斬る!

アカメが斬る! (1) (ガンガンコミックスJOKER)

アカメが斬る! (1) (ガンガンコミックスJOKER)

 これも原作未讀。主人公と其の仲間たちが割とあつさり人を殺すところが悪くない。又、テロルの前衞であるといふところも悪くない。云はば社會革命黨戦闘団のやうなものである。アゼフが混じつていないか革命的警戒心を持つて頑張つて欲しい。

アルドノア・ゼロ

 これは原作なしのオリヂナル・アニメである。虚淵玄作品といふ意味でも、登場人物デザインが志村貴子といふ意味でも注目せざるを得ない。今のところ何か主人公無雙のやうなところがあつて、其れに如何なる理由があるのか、或いは無いのかというところが氣になるが。また、地球側と火星側のメカの性能差のバランス等も今後氣になる點である。主人公の謎の閃きだけで、此れまでの二體撃退の樣な繰返しではやや詰らない。何かびつくりするやうな展開なり囘轉なりを期待したいが。あとはラヂオを擔當されてゐる雨宮天さん、水瀬いのりさんの名を此所急によく見るやうになり、其処も氣になる所である。氣になる所の多い作品である。

ガンダムさん

 セイラさんの聲が名塚佳織さんといふところがおれにとっては最大の見どころといへる。潘めぐみさんの配役よりも重要である。

グラスリップ

 ウーム、どう言つたらいいかわからぬが、斯樣な青春群像劇は苦手である。男女の交際など入り込んでくると尚さらである。其れでもおれは『凪のあすから』を一應最後迄視聽しておるのだ。此れもどちらに轉ぶかわからぬ。

月刊少女 野崎くん

 原作未讀。繪柄は餘り好みではないが、なかなかに笑へる。登場人物が増えていつて益益面白うなるや否や。

さばげぶっ!

 今のところ今期最高に氣にいつた作品である。原作に手が出てもおかしくはない。ただ、大昔マルイの電動FA-MAS(電動第一彈ではなかつたか?)などパラパラ撃つておつた身としては、幾ら妄想である旨の注意が入ろうと、目のあたりがもぞもぞして來るのである。其の一點を除けば文句なく好もしい。へごちんのオープニング曲も演技も素晴らしい。

残響のテロル

 現代日本を舞台にしたテロルものである。今のところ主人公たちの出自も目的もはつきりしてゐないが、題名の響きが恰好いいので期待していきたいところではある。ところではあるのだが、本当にプレーヴェを殺せる覺悟があるのか? 或いは出自などについてありがちの設定ではないのか? などとやや不安がないわけではない。あと、『アカメ』でも書いたけど、別に殺せばいいとかいふのではなく、なんといふか、殺さないならば殺さないで、納得のゆく理由と、其のための方法をキチンとやつて欲しいといふ話である。

白銀の意思 アルジェヴォルン

 『アルドノア』もあるのに『アルジェヴォルン』とは紛らはしいといふか、單體で云ひにくい。主人公しか乘れぬ超兵器のロボットものといふところで、なにか目新しさはないか、強烈なパンチはないか、今後に期待したいところだが、さて。

スペース☆ダンディ シーズン2

 此れは一期からして大好きな作品であり、シーズン2になつても相変わらずフリーダムであつてたいへん素敵である。オープニング、エンディングが変わらなかつたところも……好きだから良いのだ。關内あたりを「スペース☆ダンディは宇宙のダンディ……」等とブツブツ呟きながら歩いてゐる怪しい奴が居たらおれである。

東京ESP

 一話冒頭の黄泉と神楽の場面ばかり繰返しリピートしてゐる。……といふのは嘘だが(4回位は見たが)、「おれは『喰霊-零-』でアニメの百合に目覺めたところがあるのかもしらんなあ」と思つた次第。本作といふより、『喰霊』の原作の方へ興味が行つてしまつた樣なところもある。

東京喰種トーキョーグール

 何處のどなたか存ぜぬがPeople In The Boxさんの「聖者たち」といふ曲が氣にいつたので買つてしまつた。話の方はといふと、人喰ひの話だが人を喰つた樣な話でもなく、眞面目な感じがする。マア、良いんぢやないか。

DRAMAtical Murder

 原作のことなど知らずに見始めた。おれは男女のあれこれは苦手と書いたし、百合は好きだと書いたが、男と男はどうなのかといへば、これはこれでありなのである。とは言ふものの、この登場人物たちの珍妙な衣裳(失禮)など……どこかついていけぬやうな氣もする。話の方がこの調子では見切るやもしれん。

信長協奏曲

信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 原作未讀。しかし皆信長が好きだなァ。アニメで被りすぎちやゐないかい?

ハナヤマタ

 舞台が元地元近くだといふことを全く知らずに見たので驚いた。しかし、江ノ電なのである。もう、江ノ電はいいぢやないか。湘南モノレールをだな、と前にもここで書いたからいい。2話位で止まつてゐるが、江ノ電云々は冗談として、見切る可能性もある。「女の子だけのアニメなら良いのではないか?」とも思ふが、おつさんの心も單純ではないのである。マア、なんとなくといふだけだが。

ばらかもん

 理想的な田舍に理想的な環境に理想的な人間關係に……と思つてしまふが、聞取れぬ程方言振切つてゐるあたりは好もしい。マア、見るか。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!

 おれはこのFateシリーズといふものを、本作の1期しか知らず、さして興味もないのだけれど、聲優陣が別の意味でウイツチ揃ひであつて、然樣な理由から視聽してゐるのである。故に設定などようわからぬが、構わんのである。おれも聲優でアニメを見るやうになつたかと思うと、マア別にどうといふわけでもないが。

普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。

 アイドルものも續くなあ。だが、これも女子だらけで百合ものだから好物要素に滿ちていると云へる。悪い意味でなく中位に好きな感じのアニメである。

Free!-Eternal Summer-

 女性フアンが多いのだらうが、先に敍べたとほり、おれは男と男が……といふのも好きだし、それになんといふか1期も普通にスポーツものとして見ていたところもあり……2期も安定だろと。と、そんな調子で1期はわりと楽しんでいたのに2期は録畫だけで滿足してしまふなんてこともあつて(『銀の匙』がさうだつた)。

ヤマノススメ セカンドシーズン

 此れは5分アニメが15分になつたのだつけ? もちろん好もしい。丁寧に作られているやうな氣がする。あまり關係ないが、5分や15分のアニメを見ていると、アニメ制作の勞働環境とそれに見合つた本數、それに放映時間といふものがあるのではないかなど、餘計な事を考へてしまふことがある。

LOVE STAGE!!

 おれは男と男が(以下畧)。BL漫畫雜誌も定期的に買つてゐた事もあるし、これも2話までしか見てゐないが、なかなか楽しみではある。

RAIL WARS!

 今のところ全話見たが、さて。何かこう、最初の東京驛爆彈騒ぎの時なども客の避難が優先ぢやないかとか、話に隙を感じることがある。そんなところぢやなく、電車を見ろと云われればさうなのかもしれぬが、おれはそんなに電車そのものが好きな訳でもないのである。

 あとは前期から続いてゐるやつとかもあるが、疲れたのでお終い。