ちょっとかっこよすぎんよ『アジョシ』

アジョシ スペシャル・エディション(2枚組) [Blu-ray]

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 あんまり韓流というものを知らないが、名前くらいは聞いたことあるウォンビン。こいつか、このイケメンか! と思った。前半の世捨て人モードも、後半の髪を切ったあとの軍人モードも、どっちもかっこよすぎんだ、これが。もう、どうにもかっこよすぎんじゃねえのか? って思ってしまうくらいなの。アジョシって「おじさん」って意味らしいけど、こんなおっさんおらんやろって。『嘆きのピエタ』の借金取りくらいがリアルじゃないの? ……まあ、難癖やけれど。
 それでもって、話といえば、まあなんだ、元エリート特殊工作員だけどわけあって世捨て人的に質屋をやってる主人公の隣人の女の子が麻薬取引やら人身売買、臓器売買やってる連中のいざこざに巻き込まれて云々。云々なんだけど、やや冗長というか、もっとストレートに人間兵器アジョシが悪党兄弟一味をぶちのめしていくだけでもいいんじゃねえかと。もう、いっそのこと『ザ・レイド』レベルでアクションシーンのみ。それでも、あの薄幸そうな少女とで話になんだろ、な。
 というわけで、おれが韓国映画に求める獣臭さはやや控えめだったけれども、格闘シーンはやっぱり目が離せない。どこか日本と似てるけどやっぱり違う韓国という舞台もわりと好きだし、それなりに楽しめましたとさ。おしまい。
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