2014年のアニメ季節ごとのベスト3

 今年もたくさんのアニメを観ました。……ということで、映画と本と同じようにベスト5なり3なりを挙げてみようと思います。

 が、しかし自分はこの日記にアニメ一作ごとの感想など記しておらんのです。パーッと過去記事一覧から追うことができません。その上、自分のキャパシティの限りは観ているものですから、「いったいそれを観たのがいつなのか?」というのも薄ぼんやりしています。たとえばですが、「けいおん!」が去年だったと言われても「そうだったかな?」というレベルです。老化というのものはひどいものですね。
 とはいえ、まずベスト1を挙げましょう。オペレーション・ヴィクトリー・アロー(OVA)なので、劇場で観たけれどあえて映画の方に入れなかった、これです。

ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow vol.1 『サン・トロンの雷鳴』

 私はもうすばらしいストライクウィッチーズのために生きているといっても過言ではありません(生活費が不安なのにBlu-rayを買うなど)が、その重すぎる愛を軽々と空に飛ばしてくれたのが本作です。1クールでも2クールでも劇場版の長さもないこの1本がナンバーワンです。

 ……といったところで、どっかの放映まとめサイトでも観て、今年何が流れていたのか見なおしてきます。

 ……見てきた結果、最初から最後まで観たのは冬アニメ11本、春11本、夏14本、冬10本でした。これから3つというのは面倒なので、季節ごとに3本ずつでも。というか、「今季は見るの多い/少ない」と思いつつも、だいたい同じくらい観てるもんですね。

2014年冬アニメ

咲-Saki- 全国編
 アニメの円盤にこそ手は出していませんが、原作コミックとその派生作品すべてに手を出している『咲』なので、当然といえば当然でしょう。というわけで当然なのですが、阿知賀編とこんがらがっているので、うかつに「あのシーンがよかった」とか言いません。というか、どこまで話が進んでいるんだっけかと、記憶が……。

スペース☆ダンディ
 どんなコンセプトで作られたとか、そういう話は知らんのですが、1話ごとに毛色の違うSFコメディです。2期込みでランクインです。オープニングテーマもすばらしいので、毎回飛ばさずに観ていたような気がします。あと、どの話がよかったかというと、2期の最初でしたっけ、多重宇宙のダンディたちが勢揃いする回、それと、あとの方で名塚佳織さんが出てた回、ですかね。続編があればな、と思います。

てさぐれ!部活もの あんこーる』
 これはもうバカみたいに好きなアニメです。洲崎西を聴く豚リスナーとして、Blu-rayの第一巻にも手を出してしまいました。しかしまあ、「あんこーる」(続編)がすぐに始まるとは知らず、最初再放送かもと思って録画したんですが、いやはや。次のなにかとのコラボの新シリーズもたいへん楽しみです。

 ……ほか、この期では本来あまり好きではない部類のように思えた『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』がわりと面白かったでしょうか。百合好きとして『桜Trick』はどうなんだ、というと、なにか直視できないくらいの代物だったなとか。『世界征服〜謀略のズヴィズダー〜』はヴィニエイラ様に制服されました。あと、坂本真綾の主題歌も好きでした。

2014年春アニメ

シドニアの騎士
 ウチクダケー。というわけで、ハードSFに分類されるのかどうかわかりませんが、これは外せません。ラジオも洲崎綾佐倉綾音というラジオモンスター2人の組み合わせでたまりません。え、ラジオからアニメ評価していいのかって、いいんじゃねえの。で、アニメの方もCGの新しい世界……とかいう違和感もあるようなないような、でもちょっぴりあるけど悪くないような、という感じで、いや、もうちょっといい意味で衝撃だったかな、とか。ストーリーの方は原作もあってまだ序盤というところで、なんとも言えませんが、すでに決まっている続編に期待大というところです。

ハイキュー!!
 週刊少年ジャンプから離れて10年にもなり、この作品のことも知りませんでした。そういうわけで、とくに期待して観はじめたわけじゃなかったのですが、面白かったな、と。女の子ばかり出てきてワイキャイしてる作品好きの自分ですが、男の子ばかりでキャッキャしてるのも嫌いじゃあないのです。いや、本作がキャッキャしてたかどうかというと、そうでもなく、王道スポーツ少年漫画だなあという。バレーボール、なのに、ちっちゃい、けど、凄い身体能力がある、みたいな。あと、バレーボールのローテーション(いうのかな)みたいなの知らなかったことが発見でした。

ピンポン THE ANIMATION
 これはなんというか、文句なしに傑作じゃねえかと。そういうわけで、わざわざエントリーを起こしているくらいです。

 ……って、『シドニア』、『ハイキュー』、『ピンポン』ってこの時点で書いてありますね。書いた人とは気が合いそうです。あと、ノイタミナラジオの『ピンポン』あたりはわりと興味深い話が多かったような気がします。

2014年夏アニメ

さばげぶっ!
 これは最初、目の辺りがモヤモヤしていたのですが(子供のころ部屋の中で父親とエアガン撃ちあって遊んでて、目の真下に直撃を食らったことがあります。BB弾の軌道がスローモーションみたいに頭のなかに残ってます)、繰り返しのナレーションで気にならなくなってきたら、もうこれは面白いと。主人公がゲスかわだと。「なかよし」ってそういう雑誌だったのかと。ああ、もう、これは好きだなと。エンディングテーマも思わず買ったりしたぞと。全自分前進だぞと。いやはや。

ヤマノススメ セカンドシーズン
 15分なんですけど、いや、それゆえにか、丁寧さというか、そういうのが画面から伝わってくるというか。それになんですかね、自分自身、山が呼んでいる気がするんですよ。一人で山登って、死ぬってのもいいかもなという、軽い希死念慮入ってるんですが。でも、この話のように先達や友人あっての山登りですかね。って、最後の方に単独登山者の子が出てきたんで、「それもアリか」とか思ったり。って、彼女の登山入門経験などが(アニメでは)描かれていないのでわからんですが。

アカメが斬る!

 ここに書いた通りですか。だんだん面白くなってきましたね。こういうパターンは少ない。というか、最初の方でつまんねえなと思ったら観なくなってしまうのが普通ですか。ただまあ、ギリギリの3着というか、夏アニメは上記2本かなあと。
 
 ……というわけで、他ですが『残響のテロル』は雰囲気だけだったかな、とか。雰囲気悪くないのは悪くないんですが、やはり主人公たちの出自とかありがちで、ストーリーがどうもなんとも。『白銀の意思 アルジェヴォルン』も最後まで観るには観ましたが、別にこれといったところもなく。『東京ESP』は一話にゲスト出演した例の二人がピーク。『東京喰種』はエンディングテーマがお気に入りで買ったりしましたが、アニメ本編は終わり方がどうもなんとも。『信長協奏曲』は……あ、これ面白かったじゃん。でも差し替えるの面倒だからいいか。

2014年秋アニメ

寄生獣 セイの格率
寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I

寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I

 『セイの格率』って副題と、ヒロインの髪型にはいまだに納得がいってないですが、これが面白い。主人公のメガネもミギーの声(CMでしか観てないけど、実写映画よりハマっているのでは?)も気になりません。もちろん原作はほぼリアルタイムで読んでいたんですけど、もう、ずいぶん忘れとるんですよね。それもあって、懐かしさと新鮮さのハーフ&ハーフで楽しんでいるというか。あと、携帯電話とかネットとか、そういうツールとか現代に合わせてて不自然じゃねえなってのが、わりとよくできてる作品だって証拠じゃねえかと思いますが、さて。

SHIROBAKO
 いや、いい最終回でした。というのは嘘なのですけれど、これはいいものです。三十路を越えて観はじめたアニメというものの裏舞台が描かれている。どのくらいリアルなのかは推し量れませんが、作業工程のようなものに嘘はないでしょう。あと、声優さんの中には庵野秀明みたいな声質の人がいて、庵野秀明本人のように演じられるというのも衝撃でしたね。それと、オープニングテーマ好きだな、と。後半から変わっちゃうみたいだけれども、と。

グリザイアの果実
 こちらはいい最終回でした、かね? ややあの狙撃場所への誘導を待つというのはリアリティがない(いきなり犯人がぶっ放す可能性が低いわけでもない)かもしれないとかなんとか、そういうのはどうでもいいですか。まあともかく、あまりゲーム原作で最強主人公ハーレムものっぽいものとかは敬遠、なんですけども、この横長画面はわりとストライクゾーンに入ってきたというか。というか、最後怒濤の「エンジェリック・ハウル」がよかったというか、一姫さんがかっこよかったというか、そういうのは大きくて。あと、世界にハム買ってるラジオも面白い。続編決定のようで、ゲームは買わず楽しみにしますか。

ガンダム Gのレコンギスタ
 あれ、4つめですよ。まあいいじゃないですか、ガンダムですから。富野由悠季ガンダムなんですから。始まってからの数週のテンションはすごく高かったですよ。アニメ面白え! て。で、今半分くらい来て、さて、というあたりですか。やはり宇宙世紀に魂をひかれるものとしては、「お、月の方のモビルスーツザンスカールっぽい顔してんな」とか考えてしまいますが、それはいいでしょう。今のところ(わりと人死んでますが)元気のGという感じで、月の向こうになにがあるのか楽しみにしているというところ。というか、まだまだどこらへんとどこらへんがどう戦う形になるのかというのも見えていませんし、まだまだこれからこれからというところで。

四月は君の嘘
 4つあるんなら5つあってもいい!(Gレコ予告風に)。これもなんというか、一つの王道というか、キラキラの青春ものというか、それでいて友人Aが実は! みたいな、そんなところに「おれも天才だったらな」願望を投射してみたりとか。でもなんつーか、「アゲイン!」って、あれいいし、演奏シーンとか繰り返し観たいし、園崎未恵さん出てくるし! みたいな。まあ続きも楽しみにしとりますです。

 ……あとは今季『天城ブリリアントパーク』なんかは全部観ました。佳作という感じですか。『俺、ツインテールになります。』は設定というか、パッケージングというか、なんというかいろいろ良い所はあるのですが、素人目にも絵がちょっと変になったり、ストーリーもこの話数でビシッと決まった感もなくといったところ。エンディングテーマは好きです。『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』は、これはベスト3に入れようかどうか迷いましたが、やや絵柄が苦手なところがあって。あとはあれですね、私はあまり水樹奈々さんを知らんかったのですが、これの主人公いいですね。『PSYCHO-PASS サイコパス 2』は『1』であったいい感じのところがやや削がれたような気がしまして。ロボットを操っているのが実は市民の遊ぶ携帯ゲームだった、とかそういうあたり良かったんですが。『テラフォーマーズ』は前評判(?)ほどではないかなというか、バトル、バー、回想のテンポが悪かったなとか。でもなんかついつい「じょうじ」とか言ってますけど(不審者)。それと、これから観るかもしれないのが『異能バトルは日常系のなかで』で、設定とかそういうのは私好みでないのですけれども、2話でしたか、委員長でしたか、あの勘違いがかわいそうで、かわいそうで。で、なんか観るのを止めてたんですけど、「かわいそう」って気持ちを抱かせるってのは、作品として成功してんじゃねえの、みたいなところもあって。ああ、やっぱ最近観たやつはいろいろ感想出てくるな。やっぱり「観たら書く」のがいいか。面倒くせえな。

年間ベスト3

 あー、そんで上から3つ。スシマスターにはとがめられるかもしれないけど3つ選ぶとすると……。
ピンポン THE ANIMATION
てさぐれ!部活もの あんこーる』
スペース☆ダンディ
 ……うーん、我ながら悩む。わからん。わからんけど、とりあえずこれで。まだ終わってないのもあるけど、秋アニメがやや豊作、観た本数のわりに夏がやや不作(もちろんおれにとってね)かな。まあ、豊作だの不作だの失礼な話かもしれませんが、なんとなくまとめたくなるのが年の瀬ってもんです。それじゃあ。

ついでにラジオベスト3

洲崎西

 この番組を前にしてはアニメですら霞むくらいのもんです。ジャンル問わず、今年も一番自分を笑わせてくれたのはこの番組です。一週間に一回この番組がなかったら、自分はどうなってたかってくらいのもんです。豚の愛は脂っこいってもんです。

『あどりぶ』

 『洲崎西』の公式なんたら番組なわけですが、これもめっぽう面白くなってきた。へごちんの闇と巽悠衣子さんのポンコツっぷりが絶妙のミルフィーユハーモニー(あ、これはあっちの方か)てな具合です。今年二番目に自分を笑わせてくれた何かかもしれません。

ノイタミナラジオ

 週2本あってそれぞれ長時間みたいな感じでわりと長い時間聴いてるなーとか思ったので、これを3つ目に。榊原良子さんとかベテランがゲストの回はとくに面白い。

 まあ、ともかく自分は『洲崎西』が好きだと。あ、いかん、すばらしいストライクウィッチーズのラジオを入れてない。これはいかん。vs沢城みゆき回の緊張感とか最高だったのにな。まあいいや。それじゃ。