アモバンからレンドルミンへ

おれがマイスリーからアモバンに変えた理由はよく覚えていない。たぶん、マイスリーが効かなく感じてきたから変えたのだろうと思う。

アモバンといえば苦味である。錠剤を飲み下したあとに、口の中に苦味がせり上がってくる。気になるほどではないが、なかなかにおかしな感覚ではある。

アモバンの眠気というのは、意識を押しつぶし、削ぎとっていくような印象がある。グイッと眠りの中に引きずり込むような力がある。おれがそれを感じたら、少し抗いながら口の中にスリープスプリントを入れる。そのタイミングに失敗は許されない。

アモバンマイスリーと同じく、超短期間型なので、翌朝に持ち越すことはない。が、口の中がなにか少し苦いようなこともあり、妙な副作用は持ち越すことがあった。超短期間といえば代表的なものにもうひとつハルシオンがあるが、これは処方されたことがないのでどのような効き方かは知らない。

そしてこのたび、おれは夜間の覚醒が気になりはじめたので、レンドルミンに薬を変えた。内科でも出す軽い薬だという。ただし、短期型なので作用時間は長い。それが狙いだ。ただ、ベンゾジアゼピン系だ。メイラックスレキソタンに加え三種類目となるが、まあいいのだろう。

まだ数回の服用だが、アモバンとは違うようだ。じんわりとまぶたが重くなってくるようだ。身体も重くなってくるようだ。心の落ち着きというものが一日のうちその間だけは存在するようだ。

心配していた持ち越しだが、少しあるように思う。朝起きたら少しふわふわしているようなところがある。当然のことながら苦味はない。中途覚醒だが、実のところあった。はかったように似たような早朝だ。ひょっとすると、作用時間切れと同時に起きてしまっているのかもしれない。今のところ回数が充分でないのでなんともいえない。

ちなみに、このタイトルからして正確ではなく、文中の薬剤名についても正確ではない。すべてゾロを使っているからだ。いちいちメデタックスだのグッドミンだの書くのも面倒だし、成分名でゾピクロンだのブロチゾラムだの書くのはもっと面倒だ。

え、ジェネリック? 先発品との差は? という話もあるかもしれない。しかしながらおれは、医者が「私自身はジェネリック使いませんけどね」と言っているにもかかわらず、一円でも安くとほぼ最初からジェネリックを使っている。……いや、メイラックスレキソタンマイスリーなんかは先発品使っていたかな。でも、「ためしに安いのいってみよう」と行って帰っていない。ということは、おれ的にはたいして違いを感じていないのに違いない。ジプレキサのゾロが出るのはいつだろうか。