すばらしい日本のバスの座席

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 昨日は東京の少し西の方に行った。仕事でだ。バスに乗った。二人がけ座席の前後にずれがあった。おれはあまり外に出ないのでバスにもあまり乗らず、せいぜい横浜市営バスくらいにしか乗らないが、こんなものもあるのかと思った。これだったら、二人座っていて窓側の人だけが降車するときに少し楽……なのだろう。たぶん。

日本のバスの座席 - Wikipedia

オフセットシート

西日本鉄道北九州線電車代替バスの時に開発・導入した座席である。2人席を通路側と窓側とに分割し、通路側を少し後ろにずらすことで、互いの肩が触れ合わないよう配慮し、窓側の乗降性を確保するという狙いもあった。しかし、オフセットされた通路側座席が障害となり、窓側の着席率の低下を招くことになってしまったため、近年導入されている車両では通常の座席に戻っている。京王帝都電鉄横浜市営バス日産ディーゼル・スペースランナーJP都営バス日野・レインボーHR(2003年度購入車)でも採用された。東北急行バスでは一部の夜行高速バス用車両で1人用のリクライニングシートをオフセットシートのレイアウトで配置している。遠州鉄道では、1995年以降に導入された全てのツーステップバス(ツーステップ自体が1997年までの導入)がハイバックのオフセットシートで導入されたが、1997年以降に導入された超低床ノンステップバス(オムニバス)ではオフセットシートは採用されず、通常のハイバックシートとなった。

 

 ……あら。「近年導入されている車両では通常の座席に戻っている」の。たいへん進んだデザインかと思ったら、そうでもなかったのか。おれはバスに日常的に乗る生活というのをおくったことがなかったから知らなかったが、そうなって、そうならなくなっていたのだった。というか、横浜市営バスでも採用されていたとある。おれが横浜に来る前には、このオフセットシートはなくなっていたんだ。おれが生まれるずっと前にはもうアレクセイ・レオーノフが宇宙遊泳してたんだ。

 しかしなんだろうか、このウィキペディアの項目は。「日本のバスの座席」である。よくこんなに「日本のバスの座席」について書くことがあるものだと思う。とはいえ、刊行物としての百科事典にこんな量、というか項目自体作られはしないのだろうから、ウィキペディア万歳ともいえる。この人類の文明が存続する間は、すばらしい日本のバスの座席についての解説が残るのであろうし、将来このバスのオフセットシート情報を用いたすばらしいアイディアが生まれたり、創作に活かされたり(どんなふうに?)するのだ。ああ、すばらしい、すばらしい。