選べるウオッカの銘柄がこれ一つというのもある種の貧しさではある。だが、誰がわざわざ自棄酒を買いに馬車道や元町に行く? pic.twitter.com/0h6h6tWMK0
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 3月 21
味気のないウオッカを飲みに飲んだ。おれは酒をなにかで割るのを非常に嫌うので(牛乳を水で薄めるようなものだ)、ストレートで飲みに飲んだ。ノー・チェイサー。
おれは気分良くなって、スリープ・スプリントを装着して布団にくるまった。
そしたら、恐ろしく喉が乾いて、非常に大量の水を飲む夢を見た。
夢は夢でなかった。おれは恐ろしく喉が渇いていた。おれはベッドから這い出ると、水を飲みに飲んだ。これでもかというくらい水を飲んだ。もはや中年のおれだが、これだけ水を飲んだことはないというくらい水を飲んだ。
その結果がどうなるかくらい予想がついていた。少なくとも五度、トイレに行くためにベッドから這い出た。もはや中年のおれはお漏らしなどしやしないのだ。
そして迎えた日曜日、おれは自転車にまたがって出社した。出社する前に図書館に寄った。会社についたら、喉が渇いていたので、冷蔵庫で冷えていた緑茶を飲みに飲んだ。尿意が待ち受けていることなんてわかっていた。おれはもはや中年だから、そんなことくらいわかるのだ。