高:ところで先生は大学の獣医学科にいらっしゃって、競馬と獣医とどっちの道に進もうか、という岐路があったと思うんですけど、競馬の道に進もうと決めたのはいつ頃だったんですか?
大:そうですね、大学3年の時に競馬サークルの中に入って仕事をしよう、と思いましたね。もう競馬学校の年齢制限に引っ掛かるところだったんで。ギリギリで合格して。
高:キッカケは何だったんですか?
大:秋天ですね、レッツゴーターキンの。それで父(大崎昭一元騎手)が勝ってからだと思いますけど。その日、夕方5時くらいに用事があって学校へ行ったら、回りからえらく祝福されまして。
おれの競馬歴はレッツゴーターキンの秋天に間に合わなかった。ただ、大崎昭一の現役には間に合った。1,000勝を目指す大崎昭一には間に合った。そして、毎週「週刊Gallop」の騎手順位表を見ながら、1,000勝いけるのか、いけないのか気にしていた。そんな話は前に書いた。
上のエントリーでこんな部分を『瀬戸際の勝負師』から引用している。
その「息子」が今度の桜花賞に、おそらくは一番人気馬を送り出してくる。おれはめっきり馬券を買わなくなったが、ラキシスが勝ってくれた分のすべてをルージュバックに突っ込んでもいいかな、とか考えている。とはいえ、馬連で人気薄を連れてきてくれないか、くらいのすけべ心は持ちつつね。