日本ダービーの前に、オークスの話をする。おれは「この春はルージュバックでいく」と決めていた。が、直前で本命をやめた。パドックを映像を見て、なんとなくそう思った。
ルージュバック本命やめた。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 5月 24べつにおれはパドック映像で馬の調子の良し悪しを判断できるわけじゃない。ただ、なんとなく「ルージュバックの流れじゃないな」と思ったのだ。やはり気になったのは外厩（？）帰りの直行競馬。それの良し悪しもわからないが、どうもそこが気になった。べつに競走馬はトレセンで調教されるべきであるとは露とも思わないが、なんとなく今回は気に入らなかったのだ。
クルミナルから買ったった。
— 黄金頭 (@goldhead) 2015, 5月 24そこでおれはクルミナルを本命にした。結果としてなかなかいい勝負をしてくれたので後悔はない。ルージュバックも力を見せたが、やはり勝負運のところで「流れ」がよくなかったのだと思った。勝ったミッキークイーンは別路線組にしては人気しすぎているような気がするという理由で軽視していた。今回は桜花賞除外から諦めなず、なおかつ順調に来たという「流れ」があったのだろう。おれにはそれが見えなかった。まあいい。
さて、日本ダービー、東京優駿だ。テレビの前で正座をしよう。とはいえ、今年の日本ダービー、今のところ白紙である。皐月賞と同じ馬を追いかけようにも、ブライトエンブレムは出走かなわなかった。それになにより、それほど競馬に真摯に向き合っていないので、「流れ」のこともよくわからない。岩田がディープブリランテにつきっきりで調教、みたいな話は転がってないのか？
で、その皐月、4コーナーでドリフトをきめたドゥラメンテの圧倒的な脚を信頼できるだろうか。ここでも2着確保をしたリアルスティールの素質を信用できるだろうか。おれにはよくわからない。あっさりこの2強という気もする。あるいはドゥラメンテが規格外だったか。
が、枠も外にふられるなど、なんとなく違う道もあるんじゃないか、という気がしないでもない。虚心坦懐に、初心に戻って……。
と、ふとおれは「ダービーはダービージョッキーを決めるレースだ」という誰かの言葉、あるいはおれ自身の言葉を思い出す。ダービーは最も運のいい馬が勝つ、と言われるが、なんとなくそういうところもある。そして、ダービージョッキーの称号も特別の特別である。おれは大西直宏がダービージョッキーにふさわしいと思ってサニーブライアンを買った。そんな遠い記憶もある。
すでにダービージョッキーになっている騎手は、言うまでもなくダービージョッキーにふさわしいと言える。あとはなにか、やはりベテランにはその資格があるように思える。そうなると蛯名正義がこのレース縁起のいい1枠を引いた。青葉賞2着馬だが、そこそこ人気するだろうか、どうか。
あとはなにか、馬主の運のようなものもある。流れというものもある。良血馬を揃えるサトノやダノンはなぜか来ないような気がする一方で、ロジユニヴァースのロジさんがいきなりダービーをかっさらうこともある。そういう意味で注目したいのはミュゼさんだと思う。馬主暦はたしか2年。それでいてダービーに2頭も重賞馬を送り込んできた。ミュゼエイリアン、ミュゼスルタン。どちらも一雨あってよさそうな血統だ。鞍上は横山典弘、柴田善臣と、東の大関級（という認識は今も合ってるかどうかしらんが）。横山典弘はもう勝っているのでもちろんのこと、ヨシトミだってダービー勝ったって……いいような。ノリはポツン、の可能性もあるが（それで3着に突っ込んできたりもありうるが）。
あとは武豊だろうか。いくらダービーを勝っても文句を言えないジョッキー。ポルトドートウィユは事前の注目度と実際の戦績がどうこうあるのかもしらんが、少なくともここまで駒を進めてきた。勝利の一発はないとしても3着くらいなら、などとも思う。人気次第か。
まあ、現時点でまったくわからん。白紙。むしろ白旗？ 当てたいのは大前提として、後悔しない馬券を買いたい。人間が死ぬまでに買えるダービーの数は限られている。もちろん、馬にとっては一生に一度。さて、さて。
