ほんとうにダメな映画ってのはどんなんだろう?『ワイルド・パーティー』、『プラン9・フロム・アウタースペース』

 史上最低の映画とか、語り継がれるクソ映画とか、まあそういうものはある。もう、逆に面白いんだ、怪作なんだという、そういうものもある。ただ、クソをクソなりに楽しむには、クソでない素晴らしいものを知っていなければならないし、背景やセオリーの知識も必要となるだろう。そういう意味で、名作より敷居が高いということもあるかもしれない。とはいえ、最低だったり、クソだったり言われるのだから、基本的にはつまらないのである。つまらない上で、初見でおれを殺せるかどうか、というところが勝負である。しかし、殺せる映画といえばひょっとしていい映画なのではないか? というジレンマも生じる。そして、そのどちらがより最低なのか、おれには判断できない。おれのなかの尺度で言えば、『北京原人』が初見で笑えるクソで、『シベリア超特急』は本当に時間を返してもらいたいと思えるクソだった。どちらがよりダメな映画だろうか?

プラン9・フロム・アウター・スペース 新訳版 [DVD]

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 して、『ワイルド・パーティー』、『プラン9・フロム・アウタースペース』である。ほんとうにダメな映画だろうか? おれにはよくわからない。なぜならば、おれはついついiPhoneで「なないろランガールズ」(通称ないろん、当然無課金)をはじめてしまい、テレビ画面の方をあまり見なかったからである。

 「ないろん」は7体のガイノイドをトレーニングして速く走らせる育成型ゲームである。無課金でもちまちまとレベルを上げていくことができて、ついついやめられないゲームである。ちなみに、おれがiPhoneでこの手のゲームに手を出したのははじめてのことだ。「こういうものか」と思ったし、「ガチャとはこういうものか」と思ったりもした。それでも無課金無課金。ちなみに、佐倉綾音さんが『アイマス』でいうところの菊地真的な王子様少女を演じているのだが、これがなかなかしっくりくるなというところである。おれはあまりその種の耳がいいとはいえないが、どこか沢城みゆきさんの少年役を思わせるようなところもある。おれにとって佐倉綾音さんといえば『じょしらく』の魔梨威さん役で知ったわけで、いまだにその印象というものはある。が、『じょしらく』のラジオでキラキラ組とそうでない組に分かれているというような話で、そうでない組が佐倉さんを前者に分類していたのは間違いだったようにこのところ思えるのである。ちなみにおれは後藤沙緒里さん、南條愛乃さん組が好きだった。おしまい。