おれは今年ひそかに胸に秘めていた考えがあって、それが「広島東洋カープのセ・リーグ優勝」である。もう秘めないので「広島東洋カープのセ・リーグ優勝であった」。さらに言うと、内容が誤っているような気がしてならないので、エントリータイトルのようなことになる。
「え、マエケンが抜けるのに同じ値段でステーキを?」。そう仰りたい人も多いだろう。黒田の復帰とマエケンが揃って、なぜか新井さんまで復活していた去年こそが最大のチャンスだった。そのチャンスを掴み取ることはできなかった。そして今年は前田健太が抜けた。黒田も新井も一つ歳をとった。監督もピッチングコーチも変わらない。それなのに、今年か?
いや、だからこそ、今年だ。これはもうおれの長年の馬券買いの勘でしかないのだが、かえって今年くらい注目されていないシーズンの方が、意外な走りを見せてしまう。そういうことはおうおうにしてある。おれの長年の勘がそう言っているのだ。
ちなみにおれは金がない上に馬券を買うことがひどく馬鹿らしいことのように思え(その理由についてはそのうち書く。いや、そのうち書くほどでもないと思うのでここに書くと、コンピュータで必勝法が確立した今、わざわざ負けに金を払うのが嫌になった)、今年は100円も馬券を買っていない。そんなおれが言うのだ。えーと、つまりはカープは優勝するってことかな?