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バリカン悪魔の不思議な誘惑

goldhead.hatenablog.com

このところ夏も本気で暑くなっているので、おれとしても本気で対処する必要があるように思った。思って、上にあるようにツーブロックの短いところにバリカンを入れた。これをやるとさわやかな風がおれのツーブロックの短いところに入り、おれは少しだけ幸せになれるからだ。

いや、おれは定期的にバリカンでサイドの手入れをしているのだ。そうじゃない。このところ夏も本気で暑くなってきて、おれとしても本気で対処する必要があるように思って、やろうとしたことはなにか。サイド以外の部分にバリカンを入れるということである。当然、サイド以外の髪も伸びてくる。伸びてくる髪はうっとうしい。かといって、理容店に行くには金もかかるし、面倒くさい。ほら、そこにバリカンが。

あらためて、説明書とAmazonのレビューを……。

 

フィリップス 電動バリカン ヘアカッター 【充電・交流式】 HC3418/15

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読む……、という発想すらなかった。もう、最大限にコームを長めにして、ちょっぴりやってみればいいじゃないか。なあに、どうせおっさんの頭だ、ちょっぴりやってみて、失敗したところでなんだ……。

というわけで、ユニットバス、上ブロックのサイドをブラシでまっすぐ下に垂らして……ブ――ンブ――ンブ――ンブ――ンブ――ン……。パラパラと髪が落ちる。ドサッと落ちない。落ちた髪もそんなに長くない。いけるんじゃないか。というか、ここまできたら反対側もやるしかない。……ブ――ンブ――ンブ――ンブ――ンブ――ン……。

……短く、なったのか? というか着ていたTシャツが毛だらけじゃないか。Tシャツを着替える。アイスコーヒーを飲む(ラム入り)。なんだか、じわじわと「もっとバリカンやろうぜ」という悪魔の声が聞こえてくる。「散髪代、浮くぜ。涼しいぜ。なあに、ちょっと髪をすくだけだぜ、大丈夫じゃねえか。変なふうになったら、整髪料でごまかせよ。だいたいだれもお前の頭なんて見てねえぜ」。

おれは誘惑に負けて、Tシャツを脱いで、またユニットバスの鏡の前に立っていた。サイドの長いところを……ブ――ンブ――ンブ――ンブ――ンブ――ン……。そしてさらに、鏡じゃわからない(手鏡を使えばわかるけど)後頭部も……ブ――ンブ――ンブ――ンブ――ンブ――ン……。ハラハラ落ちる髪の毛。

なんか、さっぱりしたような気がする。究極的に、散髪をすべてバリカンでやるのは無理だ。だが、これは先延ばしになるんじゃないのか……? というか、もっと短くしたりも。ほら、今日会社に来ても、誰もなにも言わないじゃないの。

ブーン、ブーン、シャカブーン。よくわからないが、バリカン悪魔は誘惑する。もっと短くしろ、もっと使えと誘惑する。眉毛の手入れをしていたら、片眉を剃り落として馬鹿になって山にこもった経験なんてのはだれにでもあるだろうが、それに似たなにかがある。バリカンにはある。バリカン悪魔にはそういうところがある。あらためてAmazonレビューを読む。この機種は、本当の坊主頭には向いてないみたいだ。しかし、中程度の整髪なら? 誤ってコームを落とす、とかなければ、いきなり大穴が開いたりすることはないんじゃないのか? まあしかし、酔って使うのはやめにしよう。それだけは決意しておこう。……ブウウウ…………ンン…………ンンン…………。