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映画『かぞくのくに』を観る

映画 感想文

 

かぞくのくに [DVD]

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かぞくのくに - Wikipedia

在日コリアンのソンホは総連の重役を務める父の勧めに従い、当時「理想郷」と称えられていた北朝鮮の「帰国事業」に参加し半島に渡り、現地で結婚し子供も生まれたが、離れ離れとなった家族の再会は果たされていなかった。

それから25年、ソンホの一時帰国が実現する。ソンホは脳に悪性の腫瘍を患い、その治療のため、3ヶ月の期間限定で日本滞在が許されたのだ。久々の再会に妹のリエや母ら、家族は歓喜し、ソンホを温かく迎え入れる。だがソンホには常に同志ヤンが付き従い、その行動を制限・監視していた。

検査の結果、ソンホの治療は3ヶ月では足らず半年以上の入院が必要だと告げられ、手術を断られてしまう。なんとかソンホの腫瘍を治療させようとリエがソンホの幼馴染で医者に嫁いだスニに相談していた矢先、朝鮮本国より突然の帰国命令が下る。

 という話。監督のヤン・ヨンヒという人の身の上にも基づくような話であるらしい。おれはあまり安藤サクラさんの作品を観た覚えがないが、なるほどこれはいい演技だった。そして兄(オッパ)役の井浦新もすばらしい。寡黙にして、「あの国」での抑圧と諦念をあらわし、さいごのほうでそれを妹に打ち明ける。あのシーンは印象的だ。やるせない。

「戻る」というとき、どこに戻るというのか。生まれた国なのか、自らの血統的ルーツのある国なのか……分断された家族。家族のあるべき国。ベース。それがどこにあるのか。日本生まれの日本人であるおれが、おそらくは経験することのない現実。これについて、深く考えさせられる……というと言い過ぎだが、やはり少しは考えてしまう。そしてまた、「あの国」の人々が「この国」に作った組織というもの。それについても、やはりリアルに描かれているのであろう、そこも見どころだろうか。

ともかく、わりと短く、それでいて見どころある作品。いろいろな賞を受賞しているのもうなづける。以上。

 

 

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