メルボルンカップ―海外馬券発売には昔のジャパンカップの良さがある

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おれはジャパンカップが好き……だった。おれが競馬をはじめたころは、まだ馬券検討の比重において「未知の海外馬」があるていど重かった。いまではそれがすっかり軽くなってしまって、古馬・府中のクラシックディスタンスのG1という点は好もしいが、JC独特の「未知」感は減った。それだけ日本競馬が強くなった。残念ながら仕方ない。

おれが異物、色物、未知のものを好む。だから競馬でも、地方の大物が中央に乗り込んでくる(これもめっきり減ったが)だの、条件馬なのにこのG1に出てくるの? とか、四冠馬がスプリントG1に? とか、そういうのが好きだ。ただ、そういうのはなんか減っているような気がしてならない。あまり関係ないが、ローカル競馬場もなぜかみな改修で直線が長くなっていって、個性が失われている。おれは個性を好む。

と、ここに来て海外G1の馬券発売、これである。最初の凱旋門賞は様子見というか、「こんな感じか」というものだったが、二度目、本日のメルボルンカップの馬柱見て、一気にテンションがあがった。まずなにより24頭いる。どうすんだよ。それでもって、中2日のローテの馬がいる。ただ、その路線で勝った馬も珍しくないとかいう。モレイラの乗る馬はアイルランドの障害競走で74キロ背負って勝っているし、ボウマンの乗る馬はヤマニンバイタル産駒だ。現地では祝日になっているという、まあたぶん規模の大きい有馬記念みたいなものか、おもしれえじゃねえか。その面白さのなかにはカレンミロティックもいるわけだし、だいたいこのレースで過去に日本馬がワンツー決めたあたりもなんでもあり感がますます好もしい。

というわけで、おれはこのレースの馬券を買うことにした。適当なワイド5頭ボックスと、中2日で挑戦するオーシャノグラファーという馬の単勝とワイド流し。終わってみれば多頭出しのゴドルフィン軍団、そんなところ狙い。というか、こんなレース狙いもあったもんじゃねえよ。それじゃ。

_____________________追記

中2日、より74kg(外枠不利+モレイラ騎乗での過剰人気を避けた)の方だったか……。奥深いぜ、海外競馬。