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アニメ『バケモノの子』をぼんやり観ること

 

人の趣味趣向はさまざまであって、この人の作品はおれには向いているとか、この人の作品はおれには向いていないとか、この人の作品の中でもこれはおれに向いているけれどあれはまったく向いていないとか、まったくもっていろいろある。

というわけで、おれは細田守監督の作品が苦手であって、それでもこの作品はひょっとしたら向いているかもしれないと思って観てみたりするもののどうにも合わないところがあってやっぱりこの人の作品はおれには向いていないのだな、と思ったりする。

しかし、なにがどうしてこの作品が、あるいはこの人の作品がおれに向いていないのかというところは不明なのであって、これが自分の苦しい思い出を掘り起こすとか、どうしても気に食わない思想が混じっているとかならわかりやすいものだが、どうにも単になんとなく興味をひかれないというのだから手に負えない。

べつにある作品をつまらなく感じることにあれこれと理由をつける必要はないのだし、好きな作品についてだってあれこれと理由をつける必要もないのだけれど、こうやってとくだん必要もなくおれはこれがきらいだったと言うには、それなりの理路の一つくらいあったっていいんじゃねえかと思ってしまうのだが、やっぱり「なんとなく」以上の理由を見つけられない。

と、こんなふうに六文字で済みそうなところを六百文字以上書いたところでおひねりがもらえるわけでもないのだが、まあなんというかそんなところであって、こんなところまで読んでるやつがいたらなかなか無駄な時間を過ごしたなって言ってやりたい。