どんな映画にも、一つくらいためになる教えがあると思う。どんなくだらなかったり、娯楽に徹していたり、難解で眠くなるようなやつだったりしても、一つくらいはある。たとえば『ワイルド・アット・ハート』でいえば「ベンツを煽るな」だし(あれ、『ロスト・ハイウェイ』だっけ?)、『哀しき獣』であれば、槍槓に注意しろ、ということだ。
そういう意味で言えば、本作のためになる教えは「犬を殺すな」に尽きるだろう。あまりよくわからないやつの犬を殺さないほうがいい。これだ。そんなことをしたせいで、元・殺し屋を殺すマンの怒りをかってしまい、むちゃくちゃひどいことになる。ガン=カタで皆殺しである。恐ろしい、恐ろしい。
とはいえ、あまり他人の犬を殺す機会もないだろうし、そこらへんに引退した殺し屋を殺すマンがいるわけでもないので、ありがたい教えもあまり有益ではないかもしれない。まあ、なにかしらアクションシーンがかっこよく、渋かった、そんな映画だった。そんくらい。おしまい。
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