さて、帰るか

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さて、帰るか。……と書いてから1時間くらい仕事をした。インフルエンザで会社の人間が一人やられた。零細企業の人間だってインフルエンザに罹ったりする。知っていたか、先進的な大企業勤めの多いはてなの諸君。残念ながら同じ人間なんだよ。そして、零細企業はインフルエンザに一人やられるだけで、いろいろと困る。そんなことは想像すらできないだろう、高収入のホワイト企業勤めの多いはてなの諸君。ましてや、そのインフルエンザにもう一人やられ、二人やられ、の時点でもう終わり、ということすらありうるのだ。好きなだけバカにすればいい、はてなの諸君。

だからおれはインフルエンザに罹らない。罹れないのではない、罹らない、のだ。それが底辺を生きる人間の心意気である。心意気さえあれば竹槍を二突きでF-82を撃墜するくらいのことはできるのだ。右にムス、左にタング。ジェーン・バーキン・ノー・リターン。

いちからか? いちからせつめいしないとだめか? F-82はツイン・ムスタングという奇妙な飛行機だ。ムスタングがふたつくっついている。だから二突き必要なんだ。右にムス。左にタングはジェーン・バーキンの「フォード・ムスタング」の歌詞の一部だ。ノーリターンは、野坂昭如の「マリリン・モンロー・ノー・リターン」からとったに決まっている。もちろん、いちからか? は『よつばと!』のよつばの煽りだ。

おれはどこかの言葉から盗みを働かないで言葉を紡ぐことなんてできやしない。おれの書くだいたいの文章はそうやってできているんだ。そしておれはなぜか、おれの文章を読む人間は、おれの元ネタをすべて知っていると思い込んでいるんだ。この妄想によっておれは廃人であるそうだ。窃盗常習犯にご用心。