今朝、自転車で会社行くのに走ってたんすよ。したら、赤信号で、ブルルっていって、自分の原付が前に出てきたんすよ。ヘルメットかぶってるからわかんないけど、まあ、なんか防寒対策ばっちりのおばちゃんか、おばあちゃんかって感じで。で、それはいいんですけど、その原付、左のサイドミラーが真上を向いてるんすよ。真上っすよ、地面に対して水平っすよ。覗き込んだら空、青空が見えるんすよ。いやね、ちょっとまってくれ、いや、原付のサイドミラーは右だけでいいから、左側で空を映し出してても勝手っちゃあ勝手だけど、それ、なんか気になるで。はよ直してよ、って思ったけど、信号青になって。それで、今度はつぎの交差点でね、追いついて、それで、おばちゃんがウィンカー出して歩道に上がるから「あ、ミラー直すのかな？」って思ったら、単なる二段階右折でした、みたいな。それで、やっぱりミラー気になるんすよ。なんか鏡が無心に青空を写しつづけているんすよ。それってなんかもう神器と儀式か、みたいに見えてくる。宇宙からの信号を受信しようとしているように見える。そういう意思あっての真上ミラーですか、ってね。でもねえ、よく見たらミラーがくっついてる棒にビニール・テープがぐるぐる巻きになってんの。ああ、単にコケたりして折れたりしたんだな、そんでもって鏡面が真上向いちゃって、それでも原付だから右が無傷だからいいだろって、そんなだけだろうってなって。いや、もうそんだけ、そんだけのこと。けど、なんだろうね、自転車は車道にって流れのなかで、原付も左ミラー必須にしたほうがいいかなとか思うけど、どうっすかね。そういや、おれも一年か二年か原付乗ってたけど、左側にミラーついてたかなって、よく覚えてないな。なんかそういうことって忘れちゃいません？ おれは忘れちゃうんですよ、なんかそういう、当たり前の光景とか、そういうって。まあ、そんなもんですよね、たぶん。
