2017底抜け日本国

 政府がどんなに無茶を僕等にしようと、僕等はそれを政府當然の仕事として受けいれる。僕等はただそれに對する僕等自身の態度をきめればいいのだ。

大杉栄「先づ彼等を叩き倒せ」 1922.2

 

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ここで大杉栄の言う叩き倒すべき「彼等」は進歩的民主主義者である。だから本題ともマシュマロとも関係ない。

大杉栄アナーキストだ。

さて、おれはどうだろうか。おれはアナーキストだろうか。おれはおれ自身がそうであればいいな、などと思うこともある。一方で、北一輝なんかに熱中したりする。北一輝アナーキストだろうか。

天皇陛下マンザイ!

そんな昔のことはどうでもよろしい。昨日の稲田防衛相の発言である。

稲田氏「自衛隊としてお願い」 都議選で、野党「私物化」批判 - 共同通信 47NEWS

稲田朋美防衛相は27日、東京都板橋区で開かれた都議選の集会で「防衛省自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と訴えた。

 無茶苦茶じゃないか。高卒で、うすらぼんやりした知識しかないおれにだって、こいつはアウトだって一発でわかる。いつから自衛隊自民党の軍隊になったんだ。人民解放軍か。わけがわからない。さらにわけがわからないのは、この稲田という人が弁護士の資格を持つくらいのエリートであるということだ。政治家になると頭が悪くなるのか? おれにはさっぱりわからない。とはいえ、これは一発で首が飛ぶ発言だろう。

と、思ったら。

稲田氏発言「イメージで言われたんだと」 自民・下村氏:朝日新聞デジタル

選挙の応援に来て、サービス的な発言という風に思われたんじゃないかと思うが、これで辞任となったら続けられる人は、誰もいなくなるんじゃないか。

この擁護だ。撤回、謝罪はすれど首は飛ばない。いくら致命傷を負ったように見えても、決して死ぬことはないゾンビのような内閣。この下村さんにも文春砲が打ち込まれたらしいが、もうどうでもいい。なにか底が抜けてないか。いまさら言うのかと言われそうだが、おれにはそう思えてならない。そう思えてならなかったのはけっこう前からだが、そんな話題で自分の高尚であり優雅なブログを汚したくなかった。だからブックマークするにとどめてきた。でも、もうあんまりじゃないの。おれはそう思った。

 

稲田氏発言「イメージで言われたんだと」 自民・下村氏:朝日新聞デジタル

じゃあ代わりにクマのぬいぐるみでも置いといてください>"これで辞任となったら続けられる人は、誰もいなくなるんじゃないか"

2017/06/28 15:03

 クマのぬいぐるみで十分だ。そっちの方が安心だ。いや、なに、おれはすぐそこに独裁政権が待っているとか、軍事政権が戦争を始めるとかすごく思っているわけじゃない。

でも、底が抜けていると思うんだ。そして、おれを含めて少なからずの人々が、それに慣れてしまっているように思えてならないんだ。この感覚が正しいのかどうかもわからない。だけど、わからないから怖いんだ。怖い? いや、怖いのは自分が食えなくなること、今の生活を手放さざるをえないこと。それ以外にない。だけど、なにかこの底の抜けたような日本の情況というのは、いったい何なんだと思うのだ。その結果がどうなっていくのか、さっぱりわからんのだ。案外、経済的に安定してよろしくやっていけるかもしれない。それとも、変な風に歯車が噛み合って、なにか大変なことになるのか。

まあいい、おれはどうでもいい。おれは守るべき家族も財産もない。好きにしてくれ、勝手に政治とかいう茶番をやってくれ。ニヒリズムに陥るな、とか言ったところで、おれは本当に聞く耳持ってないよ。むしろ、もう、全部精算されてしまえ、とすら思っているよ。こんな個人的な絶望が、社会の絶望になったとき、なにが起こるんだろうね?

 

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愛蔵版 ザ・大杉栄―大杉栄全一冊

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