2017年上半期最大の衝撃ニュースはなにか?

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見聞きしたニュースとして、おれの上半期最大の衝撃はなにかといえば、メルカリで現金が売られていたことだ。カネで現金を買う。そんなことがあるのか。そういう必要性に迫られた人間がいて、そういう必要性を把握している人間がいるのか。そして、実際にそれが行われているのか。金で金を買う、なんて時代だ。

金で金を買う……という言い回し、おれの中ではITバブルというか、ホリエモンなどが企業買収を繰り返して株価の時価総額を上げていくようなイメージがあった。ところが、もっと直接的に、そのままに金で金を買うのか、と。富にまつわるカネとカネ、貧しさにまつわるカネとカネ。

もちろん、この言い回しは正確でなく、(引き落としまでの)時間を買っているとか、一種の借金のようなものであるとか、そういうところが実態。ショッピング枠で現金を得るための方策。それにしても、現金が商品になっている。なんだそれは。おれはもう衝撃を受けた。そのあとの「折り紙」だとか「パチンコの特殊景品」なんてのはおまけにすぎない。

そして、つい先日のCASHとPAY DAYだ。メルカリの件やZOZOTOWNのつけ払いを見てのことかどうかわからぬが、やはり似たようなにおいを感じる。「貧テック」とはよく言ったものだが、裕福でなく、その上お金にルーズな層を狙い撃っている感じだ。しかし、そういう人たちが売れるようなブランド物を持っているあたりも変な感じだが、そういうのもよくある感じ、か。それにしてもCASHとPAY DAYのスピード感よ(スピード上げすぎてうまくいくかどうかしらんが。あと、法的な問題とか)。

しかし、偶然かも知れないが、ひょっとしたらメルカリの現金売りを見て「これ、商売になるで!」と思ったのかもしれない。だとしたらすごい話だ。単に衝撃を受けただけのおれなどは、やはり富とは程遠い凡人だと言えよう。凡人でよかったかどうか? 金持ちの家に生まれた凡人でありたかった。

というわけで、おれの上半期最大の衝撃ニュース(あくまでニュースであって、個人的な体験とかは別よ)は以上の流れであり、やはり初弾のメルカリで現金売り、これに尽きる。そして、柄にもなく「この国はこれで、この方向でええんやろか?」などと思ってしまうのである。なんというか、夢がないよね……。

(※面倒なのでそれぞれの話題の記事にリンク貼ってないけど、まあいいや)