死にたくてしかたない

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一昨日よりも昨日、昨日より今日、たぶん今日より明日、死にたさが積み重なって、盛り上がって、膨れて、重くなって、このまま心臓が止まりそうなほどの気分で、止まってくれたらそれはうれしいなと思って、ただこのときが通り過ぎるのを待っている。

このときが通り過ぎる? そうだおれはいつだって希死念慮を抱いているけど、それの圧が強まるときがあるのを知っている。強まった圧が弱まることがあるのも知っている。薬を飲め、酒を飲め、抱え込んだ仕事を終わらせろ、通り過ぎろ。

けど、通り過ぎてくれなかったら?

死にたくて、死にたくて、とてもやりきれなくなったら?

死ぬんだろうな。死ぬの痛そうだ、苦しそうだ。けど、生きているのは痛くて苦しいんだ、息苦しいんだ。薬を飲め、酒を飲め、ベッドの中から起き上がるんじゃない。暑かったらエアコンを入れろ。それでもどうしても死にたい、死にたいと、耳元で囁くやつがいる。心臓が刻むリズムで心臓が刻まれて、それで死ねたらそれはうれしいなと思って、ただこのときが過ぎていく。苦しい。魂は苦しい。