むずかしすぎるぜ経済 黙って働いてりゃええだろ

 

自由のジレンマを解く (PHP新書)

自由のジレンマを解く (PHP新書)

 
この経済政策が民主主義を救う 安倍政権に勝てる対案

この経済政策が民主主義を救う 安倍政権に勝てる対案

 

 この二冊の本を読んだんだがようわからん。水産業における勝川俊雄先生の言い分のように納得できるが、どうも経済については真逆の意見もあるみたいで、皆目見当がつかない。

もともと算数(数学ではない)ができない子、であると自認するおれではあるが、むずかすぎるぜ経済、というところだ。信頼できそうな人がまったく逆のことを言ったりしていて、おれは何を信じていいかさっぱりわからん。

本来は左派が主張し、やるべきことを安倍政権がやってしまっている、というようなことも、はたしてそうなのかどうか、グラフなど眺めてみてもわからん。おれのような吹けば飛ぶような貧弱な低賃金労働者にとっては、日本の景気がかなり大きなところを占める(個人の能力が低いので世間の景気に流されるしかない)のに、それがいったいどうあるべきなのか、これがわからん。わからんが、なんとなく松尾匡先生はいいことを言ってるような気がするが、そうでもないのかもしれないという根拠のない不安もある。

この二冊からとくに引用はしない。たとえば、以下のテキストを読めば松尾先生の言いたいことはだいたい出ている。

synodos.jp

数字もグラフもなしの真っぱ丸出しで左派に「こういうこと言えよ、やれよ!」と訴えている(ように見える)。さきほど述べたように、もしも安倍政権こそが貧しい人間に寄り添った政策をしてきたのかもしれない(その先は知らない)。そう考えると、選挙も自民党でいいのかとか思える。はっきり言って、おれは日本が戦争に巻き込まれようが、憲法が改訂されようが、どうでもいいのだ。おれは飯が食えるのか。自死しなくていいのか。ただそれだけだ。そして、おれのような人間がどう投票行動すべきか、やっぱりむずかしすぎてわからんぜ。トリクルダウンなんてあり得ないとわかっていても、この先の消費税増税で死ぬかも知れないとわかっていても、安倍がマシなのかもしれないと思ってしまうぜ。でも、安倍はなんか気に食わないんだ。そういうところがある。むずかしすぎるぜ政治。まったく。ああ、まったく。はやくAIが人間には想像もつかない幸福への道を提案してくれることを祈るしかないじゃないか。もう、それだけだ。以上。