本当にスマートな家電が出来たのかい?

おれはかつてこんなことを書いた。五年も前になる。

d.hatena.ne.jp

そうだ、おれが考えるスマートな洗濯機は、洗剤なり柔軟剤なりを詰替ボトルからドボドボ直接タンクかなんかに全量投入しておいたり、洗濯機から伸びたチューブをボトルにブッ差したりしておいて、あとはスタートボタンを押せば、勝手に必要量だけ洗剤なり柔軟剤なりが流し込まれるというものだ。なんで21世紀にもなって、いちいち洗剤なり柔軟剤なりのキャップに「おっとっと」と宴会で酌をする昭和のサラリーマンみたいなことをしなきゃならんのだ。

そうだ、当時流行っていた「スマート家電」。その洗濯機のひとつ。スマホで必要な洗剤の量がわかる……手で計量していれる。そんなものだった。それのどこがスマートか? アホか? と思った。本当にスマートなら、上に引用したように、洗剤と柔軟剤を洗濯機の方で考えて入れてくれ、というものだ。それがスマートなんじゃねえかって思ったんだ。

と、先日、珍しくテレビのCMを見ていたら、そんな機能を搭載した洗濯機が紹介されていた。たぶんこれだ。

panasonic.jp

液体合成洗剤や柔軟剤を入れておけるタンクを搭載し、洗濯のたび最適な量を自動で計量して投入。こぼしたり、手が汚れたりしがちな計量の手間を減らすだけでなく、液体合成洗剤や柔軟剤の使い過ぎなども防ぎます。

やれば、できるじゃねえか。というか、スマホとの連動ははたして必要かどうかおれにはよくわからんが、ともかく賢いじゃねえか。スマート家電なんて言葉は古くなって、今じゃIoTなのか、おれが着目する部分がインターネットと関係あるかはわからねえ。でも、自動的に洗剤と柔軟剤投入が可能。これは素晴らしいシングだ。

とはいえ、おれにこれは買えない。十分使える普通の(何が普通かわからんが)洗濯機が現役だ。というか洗濯機に30万円以上? おれには理解できん。理解できんが、本当にスマートな洗濯機とういのはそのくらいするのかもしれない。ここにそれだけの価値を見出したひとは、ぜひ買うべきである。以上。