三大どうにかしてほしい四股名

日馬富士

安馬ってなかなかよかったぜ。いや、競馬ファン的には微妙だけれど、なんか小柄で俊敏な感じがあって。で、もう日馬富士になって長いけれど、「日」のどこが「はる」なのかいまだに引っかかる。春馬富士ではいけなかったのか。

 

阿武咲

まったく読めない。テレビで「おうのしょう」という言葉が出てきても、画面には「阿武咲」。「あべ・さき」さんという女性名みたいだ。阿武松(おうのまつ)部屋というものがあって、角界では「阿武」は「おうの」、らしい。そういう冠名なら、それで我慢しよう(何様だ?)。が。「咲」で「しょう」はないでしょう。ちなみに、Wikipediaによると本名は「打越 奎也(うてつ ふみや)」らしく、これも初見殺しだと思った。

 

北勝富士

「勝」のどこが「と」なのか。しかし、なぜか読めてしまうのはなぜなのか? Wikipedia先生で調べていたら、親方の北勝海に行き当たった。そして、こんなことが書いてある。

北勝海信芳 - Wikipedia

初土俵から本名の「保志」で相撲をとり続けていたため[3]、大関昇進が決まると、師匠は四股名を考えたが、出身地の「十勝(とかち)地方」にちなんで、「北十海」「十勝海」「十勝富士」などが候補だった。しかし十勝の「十」の字は、『勝ち星が10勝止まりになりそうで止めた方が良い』と九重が発言、「十勝」から読みは十(と)ではあるが字は「勝」として、「北勝海」と決めた。当時『「勝」の字を「と」と読ませるのは無理がある』という声も聞かれたが、その後の本人の横綱昇進や、八角部屋創設後、所属力士の四股名に多用されたこともあり、現在では違和感なく受け入れられている。

「『勝ち星が10勝止まりになりそうで止めた方が良い』と九重が発言」 って、九重の方が9勝止まりやないか。さらに八角で8勝止まりやないか。というのはともかく、やはり「無理がある」という声はあったんだ。よかった。で、これで冠名(って馬じゃないのにごめんなさい)の「北勝(ほくと)」が定着したというわけか。

 

……とかつらつら書いているおれはべつに好角家でもなく、土日に競馬を負けた後虚ろな目で相撲中継を見るくらいなもので、角界独特の「読み方」がある、ルールがあるのだろうとは思う。思うけど、虚ろなおれが「?」となってしまうこともある。それだけのことである。

三大毎回読み方を忘れるもの

ちなみに、これを見ていて思いついた。トラックバック(とは言わなくなったのだっけ)に阿武咲ってあるけど、おれじゃないから。では。

平成29年 大相撲力士名鑑[改訂版] 2017年 09 月号 [雑誌]: 月刊相撲 増刊