古川吉洋に吉は来るのか?

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 13日の小倉競馬第7Rの4コーナーでタガノジーニアスが内側に斜行し、メイクミーハッピーがつまずいたことにより、タガノジーニアスに騎乗していた古川吉洋騎手は2月24日から3月4日まで9日間の騎乗停止となった。

 次開催の出馬投票(15日)までに不服申立て期間(2日間)が満了しないため、騎乗停止期間は24日からとなった。これにより、18日のGI・フェブラリーSで最有力馬の一頭と目されるテイエムジンソクへの騎乗は可能となっている。

フルキチ、と呼ぶのはすこし気が引ける。おれはそこまで古川吉洋のことをよく知らない。アインブライド? と言われれば「古川?」と答える(ちなみに、アインブライドには古川のほかに二人の騎手が乗っていて、小林淳一と橋本美純である。渋い)。その程度の知識しかない。こないだテイエムジンソクで重賞勝ちしたときのインタビューで「こんな髪形だったっけ?」と思ったくらいだ。

さて、話をフェブラリーステークスに戻そう。なにやらよくわからぬが、騎乗停止を食らったものの、変則的、突発的な火曜開催であったため、フェブラリーステークスには乗れるとのことだ。抜け穴、というのは不適当かもしれないが、なにやら細い糸一本、一本しかない道を偶然通り抜けた感はある。京都記念レイデオロにはそれがなかった。バルジュー以外にも騎手はいる。

それはそうと、古川吉洋だ。もしもこれで長い年月を経ての二度目のG1勝ちになったらどうだろう。この騎乗停止回避も美談とは言わぬが、競馬史のエピソードの一つとして語られることだろう。

が、しかし、上に引用した記事に再度注目しようではないか。騎乗停止のきっかけになった被害馬の名前が「メイクミーハッピー」なのである。こんな名前の馬をつまづかせてしまった。よりにもよって、「メイクミーハッピー」。これがスリーエムダイオーだの、オレゴンシンガーだの(今適当に考えました)、とくに意味のない馬名なら気にしなかった。ところが、「メイクミーハッピー」。父クロフネ、母アレグリアス、母の父フォーティーナイナー。家族は関係ねえだろ。

というわけで、メイクミーハッピーを偶然の幸運と見るべきか、それともハッピーを遠ざけるものと見るべきか。果たして古川吉洋の吉は訪れるのかどうか。ノンコノユメゴールドドリームの夢が勝るのか? 月曜競馬を午後四時に起きて寝過ごしてしまい、目をつけていた二頭の決着で馬連四千円ついたのを取り逃したおれにハッピーは訪れるのか? 興味は尽きない。