帆船日本丸が帆を張っていた。
それだけのことである。とはいえ、いつ行っても帆を張っているわけではないし、かといって何年かに一度帆を張るというものでもない。
ちなみにおれはカメラに50mm単焦点(APS-C換算で……)を装着していたので、全体が撮りにくかった。べつに帆船日本丸を撮るつもりもなく、なんとなくカメラを持ってきただけだからだ。
あ、右下になんかゴミが。こういうのムカつく、こういうのムカつく。気が狂いそうになる。
それはそうと、女との待ち合わせ時刻よりずいぶん早く着いてしまったので、日本丸まわりをぶらついた。ぶらついたら、水陸両用バスがいた。
ナンバーとプロペラ。これは珍しいな。
と、思ったら、海のほうからもう一台の水陸両用バスがこっちに向かってきた。二台あるのか。
上陸。スモークの意味はわからない。
お客さんを乗せたまま、すぐさま洗浄。やはり海なのだ。意味はわかる(ような気がする)。
いつか乗ってみたいと思わないでもない。
海が近いというのはいいことだ。
そうは思わないか? 横浜はすばらしい。
擬態するハトもそう言ってる(おれにはお見通しだ)。
そんなんで、ひとつ。
帰るころには夕暮れ。
それじゃ、また。