2018年の日本ダービーはステイフーリッシュから

f:id:goldhead:20180524222340j:plain安藤勝己の見解が知りたくて東スポを買った。オークスはアーモンドアイ頭を断言して見事に当てたが、今回は「大混戦模様やな」という判断だ。して、本命候補はというと、東スポを買ってくれ、ということになる。が、上に来てもおかしくない馬、は写真のとおりだ。

そしておれはしめしめと思う。ステイフーリッシュが入っていない。というか、ダービーウィークの今週、東スポやネットを見る限り、マスコミはあまり意識していないといっていい。人気の盲点になっている。これは、予想以上に「つく」のではないか。

おれの楽しみは止まらない。

おれの愚かさは止まらない。

無論、ステイフーリッシュが無視されている原因もわかる。まず第一に乗り替わりであることだ。今回の鞍上は横山典弘。前走は藤岡佑介。いずれにせよ前走勝利に導いた藤岡佑介は騎乗停止になったわけだが、それ以前に先約のサンリヴァルがいてのこと。日本ダービーに乗り替わりはご法度。これは、青葉賞勝ち馬が日本ダービーに勝てない、に近いくらいのジンクス。ましてや横山典弘テン乗りである。

第二に共同通信杯の二桁敗戦からの京都新聞杯勝ちという戦歴もあるだろう。いや、新馬勝ちからすぐにG1ホープフルステークスを使われての三着。人気を背負っての再東上での敗戦。馬体重も共同通信杯で大きく減らし、京都新聞杯で大きく戻し、安定しない。そして、再度の東上。調教も緩め。

第三に……、もういいか。

いいところを見よう。

まず、横山典弘、いいじゃないか。川田将雅は「そういうのは嫌いだ」とインタビューで語っていたが、やはりダービージョッキーとそうでないジョッキーにはなにか差がある。それは勝ち星やなにかで語られるものではない、なにか、だ。おれは競馬をはじめたころから、「ダービーはダービージョッキーを決めるレースである」という見方をしている。

して、横山典弘。すでにダービージョッキーである。資格の有無とかそういう話じゃない。もう勝っちゃってるのだもの、また勝ってもいいのだ。ダービーはそういうものなのだ。しかも、ステイフーリッシュは後ろからも行けるし、前走は二番手からの抜け出しと変幻自在。ポツンの可能性はあるにせよ、それでも曲者に向いた馬とはいえないか。

そして、やはり何より馬自身のポテンシャルだ。おれははっきり言って中谷雄太をそれほど腕利きのジョッキーとは思っていないが、その中谷を乗せて新馬勝ちからのG1四着。しかも、その四着お脚を余し気味で、ゴール板通過後の脚色が一番よかった。「この馬は伸びる」。おれはそう思った。そうしたら、見事に重賞を勝った。もうちょっと先かな、と思ったら、三歳春に勝った。どちらもレースレベルが……とか言うまい。そんなもの後からついてくる。

枠順もいい。下げようが、先行しようがどちらでもいける真ん中あたり。最後、外からまくり上がってきてもいいし、最内をスルスルでもいい。ポツンからの強襲で届かず三着でも……。

そうだ、三着でもいい。ここまで書いておいてなんだが、おれはステイフーリッシュからいくが、ステイフーリッシュ「頭」で勝負をかけようという気はないのである。無論、好配当がのぞめそうな単勝は買うだろうし、三連単の頭の馬券も買うだろう。が、三連単でもマルチ。二着か三着に突っ込んでくるだけでも好配当だろう。馬連もワイドも買うだろう。ステイフーリッシュが本格化するのは菊花賞とか、来年の春天あたりとか思っている。だいたい、ゴールドシップオルフェーヴルを出したとはいえ、ステイゴールドの子だぜ。まあ、秋か来年か、そのあたりでは、もう三番人気以内とかになっているはずだ。それもいいが、ここで一足先に取っておきたい。いや、ホープフルでも前走でもそれなりに稼がせてもらったが(七番人気ってのは舐められすぎだった)、東京優駿で取りたい。そう思う。

が、困ったもんだね。ここで冒頭のアンカツの見解に戻る。三連複にするにしろ、三連単マルチにするにしろ、いったい相手候補が何頭いるかという話だ。「馬券圏内には来そうだが、勝てそうにないな」という馬もピックアップしなきゃならない。そこが難しい。なんならもう、ワイドぶん流してオッズ見て適当に強弱つけるか?

そうだねえ、皐月賞からはキタノコマンドールなんかが、まあ怖いような気がする。ジェネラーレウーノはひょっとしたら相当強い競馬をしたかもしれない。別路線というとブラストワンピース。この馬のゆりかもめ賞毎日杯も見ていたが、かなり強い感じがする。佐藤哲三阪神千八はけっこう厳しいコースで東京二千四百に近いなんてことも言ってた。鞍上も大舞台の池添謙一。もし、ステイフーリッシュという贔屓馬がいなければブラストワンピース本命の可能性は高い。で、ダノンプレミアムはどうするよ? 問題はこれよな。みんな問題はこれって思ってるよな。昔、スプリングステークスを勝って皐月賞取り消しになったナリタキングオーって馬がいてな……。でも、ナリタキングオーがダノンプレミアム級かというとそりゃ無茶な比較だし。しかしまあ、そんでも、皐月賞一、二着馬バカにすんなよ、というところから、エポカドーロもサンリヴァルも軽視できない。ほんとに困るね、このダービーは。

こういうときに、単複勝負! ……するように生きてこなかったからな。だから金もないのに競馬を続けられてきたというところもある。ステイフーリッシュ。ジョブズのメガネ野郎が何を言ったしらないが、愚かさでは負けないぜ(当たり前だ)。でも、複勝、ワイドもそれなりにつくかもしれんし……。

ちょっと団子にして整理してみるか。

◎ステイフーリッシュ

○ブラストワンピース

▲キタノコマンドール

△ジェネラーレウーノ

エポカドーロ

注ダノンプレミアム

ジェネラーレウーノとサンリヴァルは外目を引きすぎた感もある。その点、ダノンプレミアムが最内で不利すぎるという気もしない。つーか、強いのか、ダノンプレミアム? ステルヴィオワグネリアンがどれだけのもんかわからんで。ああ、ワグネリアンもいたなあ。あとは連には絡んできそうな藤沢和雄厩舎の青葉賞馬の蛯名正義机上のゴーフォザサミットとかな。今までの藤沢青葉ブランドに比べると、いまのところダービーまで突き抜ける大物感はないが、怖い組み合わせではある。

やっぱり、あんまりやったことのない単複に勝負かけてみるか? いや、合成オッズであれならワイド流しだけど。それよりもバカになって単勝にぶちこむか? 昨今はバカな話題が多い。

思えば去年、レイデオロとスワーヴリチャードに迷い迷った挙げ句、レイデオロで大正解。会心のダービー。さあ、今年は? 降って湧いたような穴馬狙いでステイフーリッシュじゃないのは確かだが、果たして。いや、当日いきなり「エタリオウ、得たりおう!」とか叫んでる可能性もある。競馬は可能性である。

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goldhead.hatenablog.com

クリストフ・ルメール会心の騎乗。大舞台であのまくり上げをやってみせる度量。それに応えるレイデオロ。最高だ。そしておれはスワーヴリチャードと迷った結果、レイデオロ本命にして当たりまくった。ひょっとするともっと高額配当を手にしたダービーもあったかもしれない(サニーブライアンのときとか)。しかし、これほど会心の予想をした覚えはない。おれに記憶力というものはないが。いずれにせよ、すばらしいレースだった。

あのダービーなぁ。

そして、こんなこと書いてる。

ちなみに、おれが今年期待している三歳牡馬はステイフーリッシュで、ホープフルステークス(三連複万馬券ありがとう)のゴール後の脚が一番伸びていた。今年のこの路線は素質馬揃いだが、どっかでやってくれると信じている。鞍上は……別に乗り替わりでも構わないし、中谷雄太でもいい。中谷の方が人気出ないなら中谷でもいいけど、ホープフルステークスで二着あったんじゃないか、などと思うと乗り替わりがあってもいい。そのあたりは、まあこっちがどうこう言ったところで仕方がない。どこかで権利取って、三冠で馬券に絡んでほしいところだ(勝ってくれとまではいまのところ言えない)。

なんかわからんが先見の明があるじゃないか。ちなみにおれが最初にこの馬に目をつけたのは、自分と誕生日が一緒という一点である。