上坂すみれ『ノーフューチャーバカンス』

 

上坂すみれのニューアルバムを買った。予約していたので発売日に届いた。届いたものを聴いている。生産、団結、反抑圧。

上坂すみれはすばらしい。これ以上の説明は必要でないように思える。とはいえ、1stアルバムと2ndアルバムを比べると、後者のほうがだんぜんよかったという感想はある。だったら今作はどうなのか。

いいのである。いいのであるが、1stに比べて2ndはすごかったなーという差は2と3の間でないのである。まあ、そのすごくなり方で飛んでいってしまったら、どこに届くかわからない。というわけで、妥当なラインに着地したというのが感想である。

「予感03」から始まり、メーンの一発目がクソアニメ史上に燦然と輝く『ポプテピピック』の「POP TEAM EPIC」である。そして「恋する図形」と畳み掛けてきて、急に「よっぱらっぴ☆」で泥酔してくれるのである。


上坂すみれ「POP TEAM EPIC」MUSIC VIDEO(Short ver.)


恋する図形(cubic futurismo)/上坂すみれ

そして長い旅の最後には表題曲「ノーフューチャーバカンス」。作詞、上坂すみれ。自称、平成生まれ、昭和育ち。その音楽はなんというか、だれか音楽史に詳しい人が解析すればある種のルーツがわかるのであろうが、おれなどは「なんか懐かしい感じがする」というだけである。だけれであるが、なんかいいのである。

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そして、いいのが、PVのメイキングビデオなのである。「ああ、おれはなぜ、上坂すみれを撮る職業に就けなかったのか」と思うこと間違いなしである。悲しいおっさんの嘆きである。そして、上坂すみれはそんな昭和のおっさんの嘆きを軽く飛び越えてソ連の方へ行く。すべてそれでよいのだ。たぶん。

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