足立正生『断食芸人』を観る

断食芸人 [DVD]

足立正生の映画というと、やはり芸術性の高い芸術的な映画ということになるのだろうか。おれにはわからん。わからんが、足立正生は言うまでもなく直接的な人間であって（なにせ、日本赤軍だぜ）、直接的にアジってくるところがある。その直接的なところが思想的に「冗談じゃない！」という人もいるだろうし、おれみたいに面白がる人もいる。そして、直接的といったところで、このエロ・グロ・ナンセンスはなんなのか、というところにさまよい出てしまう。この画面のある種安っぽいつくり、悪夢のような流れ、これは変だ。変なのだ。

そして、吉増剛造などが出てきて、彼のパフォーマンスなどをしてしまうのだから、もうわけがわからない。そして、かっこいい。

なんだろうね、わからんね、うん、やっぱりこれもわからんよ。わからんけど、そこがカフカ的なのかね、足立正生的なのかね、なにか、「いかにも」なものを見せられて「いかにも」だったな、と思う一方で、「なんかあるのかな？」と思いつつも、そこまで深く考えない、考える知識と感性がないのである。あ、音楽は大友良英で、ナレーションは田口トモロヲだった。なんかナレーションがNHKのドキュメンタリー番組みたいで、ちょっとおかしかった。以上。

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d.hatena.ne.jp

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