【妄想】カープが今かなり弱い原因は?

泥沼10連敗。広島は投打がかみ合わず、中日に敗れて8年ぶり10連敗を喫した。首位巨人とのゲーム差も今季最大10に広がった

広島が投打悪循環で10連敗 3連覇の経験試される - プロ野球 : 日刊スポーツ

 

カープがひどいことになっている。交流戦で最下位になり、リーグ戦再開で上昇するかと思えばさらに失速。首位で最大十三あった貯金は借金三の四位に大後退。

なんでだ?

二年連続リーグMVP選手が抜けた穴は大きいし、中心選手に積み重なってきた疲労もあるだろう。それにしたって、負け過ぎじゃないか? 好不調の波だって、一斉にくるものだろうか?

そこでおれは考えた。カープは情報戦で戦う前から負けているんじゃないのか、と。負けている、というのは言いすぎ。では、ハンデを負っているんじゃないのか、と。

そう考える理由の一つは、やはり資金的な問題(最近はそれほど貧乏球団でもないはずだが……)で、スコアラー、偵察部隊が弱いこと。交流戦に弱い理由もそのあたりにあるんじゃないのか。

もう一つは、トラックマン。

唯一トラックマン未導入でも…勝てる広島の「データ戦略」|野球|日刊ゲンダイDIGITAL

 広島は12球団で唯一、「トラックマン」という弾道測定器を導入していない。

まあ、トラックマンは一例としても、カープはデータ解析などの新技術に金を使っているのだろうか。そのあたりがあるんじゃないのか。

……などと考えたのは、中日の高卒新人捕手相手に「してやられた」からだ。ひょっとしたら何十年に一人の逸材かもしれないけれど、あらかじめ対カープのデータが叩き込まれていたとしたら……。

タイトルにも書いたけど、妄想だ。

その妄想によると、カープは三連覇チームとして各球団から研究されている。それも、良い技術を使って解析されている。データを信頼して野球をする。そうなれば、打者は「データに基づいた結果、あの球を狙う」と割り切れば、スイングの強くなろう。投手は「データに基づいた結果、この球で抑えられる」と思えば、より思い切り投げられるだろう。

……それは、イチローが引退会見で語った「頭を使わなくてもできてしまう野球」なのかもしれない。が、そういう野球が強いので、メジャーなどはどんどんそうなっているのだろう。「マネー・ボール」は常識となり、その先の先まで行っているに違いないし、そうでなければ勝てないからやっているのだ。

もしも、カープが、日本プロ野球に訪れつつある「頭を使わなくてもできてしまう」(=人間より賢い機械が頭を使う)野球に対応にできていないのだとしたら。

相手はデータ通りに思い切り、割り切って投げてくる、振ってくる。一方カープの選手は、自信のあるボールを上手く打ち返され、満足なスイングもさせてくれない。その噛み合わなさが、迷いが、球速を、変化球をわずかに鈍らせ、スイングスピードをわずかに遅くする。その紙一重が積み重なって、負けが積もっていく。

……あらためて言うが、妄想だ。たとえばそれじゃあ五月の快進撃はなんだったの、という説明もつかない。あるいは、もしもこの妄想が事実だとしても、他にもたくさんの原因はあるはずだ。野球の要素は多い。それでも、そんなところはあるんじゃないのかと思ってしまうのだ。

 

宮島さん 広島カープ応援歌 ORIGINAL COVER