2019年9月8日〜9日 台風15号覚え書き

台風が向かってくる日曜日。昼は急にパラパラ雨が降ったり、日が差したり。ネット、テレビ、気象情報。「過去最大級の台風が関東上陸? ふーん」。

夜になると本降り。0時に寝ようかというときにはそこそこの音。しかし、眠りにはつけた。

午前4時、携帯端末がけたたましく鳴る。

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自治体からの緊急速報というやつだ。

おれはどうしたか。すぐに設定をオフにした。なにか、眠くて眠くて、身体も金縛りのように動かない。自分のアパートが避難対象地区かどうかも確かめなかった。

その後が辛かった。雨風の音が強い。そして、安アパートがミシミシと揺れる。地震のように揺れる。ろくに眠れたもんじゃない。かといって、午前4時に起きることもできない。気づくとまた眠っていた。

朝はいつもどおりに起きる。ニュースを見る。JRなどは予定通りに止まっているようだった。

部屋に入れておいた自転車を出して出社、しようとすると声をかけられる。上の階の住人。

「屋根が全部吹っ飛んじゃいましたよ」

などという。

おれはてっきり、本当に屋根が飛んだのかと思ったが、彼が言う屋根は、二階通路部分の、プラスチックの波板のことであった。

波板特集|コメリドットコム

こういうやつ。ただ、これでも勢いよく飛んでいけば、隣家のガラスを突き破るくらいのことはあったかもしれない。

さらにアパートの近く、更地に家を建てているところなのだが、仮設トイレが見事に倒れていた。

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ほか、折れた枝など。大きな倒木などはない。

バス停には人が並んでいた。普段は見られない光景。ただ、バスが来ても満員で、載せられないで通り過ぎていく。

出社。おれ以外だれもいない。電車組はもちろん、車で出社の人も渋滞がひどいらしい。

電話が一本あった。

「電車が止まっておりまして」

「そうですよね」

そうですよ。

気温は暑い。それにしても、緊急速報通知を眠気でぶった切ってしまったおれの行動は褒められたものではないだろう。だいたい、どこに避難していいのかわからない。かといって、避難になかなか本気になれない。雨合羽と長靴くらい買っておくべきだろうか。

 

以上。