抑うつから抜け出すため、獣のように

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先週の木曜日の朝から、起きられなくなった。木曜は午後から出た。金曜日も鉛様麻痺の挙げ句に午後に出た。土曜日は休みだった。昼過ぎまで寝て、置きて、動けず、しばらくして起きると、座椅子に座って負け馬券ばかりを買った。東スポを買いに、なんとか外に出た(こえだけ熱心な東スポ読者もいないのだから、おれをいっつも募集にかけている校閲に雇ってもいいだろう)。日曜日も昼過ぎに起きて、負け馬券ばかりを買った。おれが負け馬券を好んでいるのではない、負け馬券がおれを好んでいるのだ。そのせいでエネイブルまで負けてしまった。

そんなことはどうでもいい。月曜日、やはり起きられなかった。木曜日、金曜日より、さらに起動に時間がかかった。そして、起動したところで、身体機能は老人なみ、もとからぼんやりしている頭はますます靄がかかっている。普段のおれを100とすれば30も出せればマシなほうだろう。おれはもうだめだ。おれは負け犬だ、ベイビー、なぜあなたはおれを殺さないのか。

しかし、このまま殺されても面白くない。おれは一つのヒントを持っていた。すなわち、先日、精神科で血圧を測ったら、けっこうな低血圧だったということだ。低血圧はあまり病気扱いされていないらしいが、寝起きのだるさなどと関連はあるようではある。もし、おれの双極性障害抑うつ状態に、低血圧のだるさが加わってこのような状況にあるとすれば、たとえば低血圧の方だけでもなんとかすれば、少しはましになるのではないか……。

そう思ったおれは、枕元にブラックの缶コーヒーを置いた。ついでに、非常に甘い菓子パンを置いた。少し目が冷めたら、コーヒーを飲み、血圧が上がり、菓子パンを食い、血糖値を上げる。血糖値? なんだかわからんが、アゲアゲなのがいいんだ。コーヒーと菓子パン。冷たいやつよりいくらかマシだろう? おれはあがりたいんだ。

というわけで、火曜日の朝のおれは携帯端末のアラームで目を覚ますと同時に、缶コーヒーのキャップを回して一口、二口飲み込んだ。そのまま菓子パンのパッケージを持ってベッドから降りた。パッケージーを開けて、うんざりするほど甘いパンを食った。獣のように貪り食った。また、コーヒーを飲んだ。おれは、目が覚めた。……少なくとも、そのあと、シャワーを浴びて、ひげを剃り、着替えをして雨の中を歩いていけるほどには。

火曜日のおれは、やはり会社で抑うつ、倦怠感、その中にあった。ただ、朝、出社できた。悪くない。いくらかは仕事をしたように思う。夕方にはそこそこ動けていたようにも思う。これから、この調子でロックしつづけるのか? 缶コーヒーと菓子パン、それぞれ88円くらい。ただ、おれがおそれる糖尿病に近づいてしまうかもしれない(おれの抗精神病薬は糖尿病禁忌なのだ)。

が、ひとついい忘れたことがあって、おれが月曜の夜に寝たのは27時とかそのあたりだ。おれは健康的に早く寝ようとして、逆に眠れなくなった。その結果、午前3時ごろ、眠剤を焼酎で飲み干して寝たのである。おれのテンションを保っていたのは、缶コーヒーでもなく、菓子パンでもなく、寝不足のテンションだったのかもしれない。ハイテンションパル。さて、おれは今夜どうしよう。枕元には缶コーヒーと菓子パンを置いた。帰宅してすぐに置いた。おれの抑うつ、倦怠感はどうしようもない。ただ、朝、会社に行けるかもしれない。それだけのことだ。

いずれにせよ、5年以内におれの通う会社は無くなるだろう。そして、無能と精神疾患を背負ったおれは生きる術を失うだろう。その後のおれは安アパートで朽ちるか、路上で朽ちるかの二択だ。海ゆかば、山ゆかば。いずれにせよ、顧みたりはしない。

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……去年も同じ頃にどん底にいたので、「季節的なものか?」と言われた。去年は薬を変えた影響だと思うのではあるが。