メーンで使ってるクレジットカードの、今月の支払いがえらいことになっていた。えらいことになっていたといっても、毎月より3万円くらい多いくらいだ。3万円がえらいことかどうか、そのあたりはおまえの資産や収入から勝手に感じ取ってくれ。
で、ともかく大きな買い物もしたはずがないのに？ と思って、クレジットカードのサイトにアクセスして調べてみた。すると、NHKの何ヶ月分かの引き落とし（まとめればそれだけ安くなる。だが、おれはNHKの受信料は不当に高いと思っている）、ガス・電気料金が2月を挟んだせいか2ヶ月分（おれは電気も東京ガスにしている）……そんなところがあった。が、それに加えて増えたのはQUICPay、これである。
おれが日常の食料品を買うスーパーは、食品館あおば元町店、ここである。これが、いつからだったか電子マネーなどに対応し始めた。が、クレジットカードでいちいち暗証番号を入れなくてはいけないし、Suicaで決済するには一回の支払いが多く、現金を使っていた。
が、QUICPay、これがあった。これの存在に気づき、使ってみたら、「グイックベエエイ」と実に簡単。このところコンビニの支払いは楽天ペイ（100円ローソンはPontaのクレジットカード）にしていたが、同じくらい楽だ。これに気づいた。もちろん楽天ポイント（あ、楽天カードでQUICPayです）もついてくる。悪くない。
というわけで、おれのキャッシュレス決済はほとんど全域に及び（現金を使うのは病院くらいだ、あと、あまり買い物をする身分でもないので）、おれの財布から現金が減らなくなった。最後にいつATMを使ったか覚えていない。
しかし、もちろん、魔法の力でどこかからお金が湧いてくるわけでもなく、きっちりクレジットカードで引き落とされるわけだ。当たり前だ。
これは、どうなんだ。競馬という博打があって、おれは昔、桜木町の場外で馬券を買っていた。が、電話投票を経てネット投票。ネット投票はシビアだ。馬券を払い戻して紙幣と小銭ジャラジャラという適当な満足感はなくなった。今は、「最終で取り戻したような気になってるかもしれないけど、この土日はマイナス14,800円だから」というのを目の当たりにできる。できてしまう。できちゃうんだよな。
おれは家計簿というものをつけていない。レシートは受け取るが、べつに記録するでもなく捨ててしまう。そのいい加減な金銭感覚から、目に見えるクレジットカードの明細。具体的に現れる、おれの食費、酒代。
ちょっと前、それともだいぶ前か、レコーディング・ダイエットという発想があったと思うが、それと同じだ。おれはいよいよ、さらに金を使わなくなるのか、どうか。キャッシュレスは金を使いすぎてしまうという意見もあるが、むしろ現金のほうが「なんとなく」ではないか。なんというか、もう何年遅れの悩みか知らぬが、そんなことを思うこの頃である。……とはいえ、現金のやり取りがかなり面倒なので、キャッシュレスやめる気はさらさらないんだけどね。
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