ドラマ『M 愛すべき人がいて』から目が離せなーーーーい

おれはたまに伊集院光のラジオを聴く。朝ではなく、深夜のほうだ。こないだ、放送開始ちょっとあとから聴き始めた。なにか、ドラマの話をしている。「視聴率80%」とか言いつつ、ひどくおちょくっていた。どうも、浜崎あゆみをモデルにしたドラマのようだ。曰く、「靴の中に画鋲」、「風呂場で滑らせて転ばせる」……。おれは、伊集院お得意の妄想話だと思った。

が、たまたまだ、たまたまテレビをつけたら、浜崎あゆみを演じているらしき子が映っていた。「これか?」と思った。思ってちょっと見て、「あ、伊集院の語りは、そのままやったんや」とわかった。おれがテレビから目が離せなくなった。「あゆ、がんばれー」。

というわけで、視聴率80%なので今更なのだが、おれも一周か二周遅れでこのドラマに気づいた。

もしも、万が一、まだ見ていないという人がいたら、このダイジェストを見ていただきたい。さらに、アベマ案件なので、フルでネットで観られるらしい。

……な、平成を飛び越して昭和やろ。おれが思い出したのは、幼いころ再放送で見た『スチュワーデス物語』だ。と、思ったら、制作協力に「角川大映スタジオ」とあり、「大映かー」と。

スチュワーデス物語 - Wikipedia

原作は、元日本航空社員(放映当時は嘱託社員)の直木賞作家、深田祐介日本航空の新人スチュワーデスの奮闘を描いた小説『スチュワーデス物語』(1983年新潮社刊、1984新潮文庫刊、1991年文春文庫刊)である。しかし、大げさな台詞と衝撃的なストーリー展開を特徴とする大映テレビ製作のテレビドラマ作品のため、原作とはかけ離れたストーリー展開となっている。

おれは『M』の原作を読んでいないし、浜崎あゆみの人生も知らないので、どこまで脚色かわからなーーーい。というか、浜崎あゆみはこのドラマをどう見ているのか。「あー、走らされたなー」とか思ってるのだろうか。

というか、あまりうがった見方をしたくはないのだけれど、どこまで「狙っている」のだろうか。

www.tv-asahi.co.jp

 5月9日(土)は、視聴者の皆さまから反響が大きかった「M 愛すべき人がいて」の第1話に、スペシャルオーディオコメンタリーとして、このドラマに大注目して下さっている伊集院光さん、古市憲寿さんの“相当マニアックで香ばしい番組解説”に加え、第4話以降のみどころも初出しにして、第1話のリミックスバージョンとしてお届けして参ります。

 

もう、伊集院光を取り込んでるし。というか、伊集院は電通の犬だしな(本人談)。そもそも脚本が鈴木おさむだし。

でもね、なんかこう、「おもしろドラマを狙って作ってますよ」というところはあんまり匂ってこないんだ、これが。おふざけにはなってない。なってないけれど、呼吸が苦しくなるほどおかしい。なんなんだ田中みな実の、水野美紀の怪演は。絶妙のライン取りをしている。やっぱ、狙ってるんだろうな。けど、狙い通りに踊らされたい。そんな気分。

まあ、もちろん、浜崎あゆみという実在、現役のスターを扱っているというところもある。あるいはそれが完全に「狙ってる」風に見せない背景かもしれない。なにせ、浜崎あゆみが一時代を象徴する歌手になったのは実話だ。けれど、変な眼帯の秘書は実話なのか(原作本にも出てないらしいです)。

そういうわけで、ここんところ外出られなくて暇でなんにもすることが無いって人は、ぜひこの作品に触れてみてほしい。目が離せなくなること必至である。たぶん。

 

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M 愛すべき人がいて (幻冬舎文庫)

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  • 作者:小松 成美
  • 発売日: 2020/04/15
  • メディア: 文庫