FINAL FANTASY XV（ファイナルファンタジー15）がたいへん面白かったこと、あるいは私の鉄砲玉王子について

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なかなか外出のむずかしい2020年のゴールデンウィーク。部屋でゲームをして過ごしたという人も少なくないだろう。おれも『ファイナルファンタジーVII リメイク』を……ではなく、今さらながら『ファイナルファンタジー15』をプレイしていた。

「なんか、ホストっぽい四人組の男がVIPカーで旅するらしい」という事前知識しかなかった。おれは「FFも行くところまで行ったな」くらいに思っていた。が、実際にプレイしてみたらどうだろう、ホストっぽい四人組の男がVIPカーで旅するのが、すげえおもしれえじゃねえか。

いや、面白いんだよ。どんくらい面白いかというと、本当にいつ以来になるだろうか、昼夜逆転で徹夜でゲームやったんだよ。寝るのが朝7時とか8時だよ。そんぐらいはまった。「おれはもうすぐ寝落ちしてしまうから、ゲームができない」とか思ってたけど、そんなことなかったな。まじで面白えゲームやってなかっただけなんだな。

いや、それにしても、今さらながらPS4の画面はきれいだな。まずそこだよ。なんだっけ、モルボルの出る森の植物の葉っぱとか、すげえよかった。「こりゃいいわ」と思った。そんでもって、ファンタジー＋機械文明というファイファンの王道を極めてる感じでさ。

でもって、カーがいいんだ、カーが、レガリアというカーだ。こいつで移動したりするわけだが、カスタマイズができて、ものすごいバッド・テイストにすることもできるし、爽やかな青い車体にレーシングストライプ2本でダッジ・バイパーみたいにしたりよ。インテリアの色も変えられるんだぜ。おれ、こういうの大好き。

移動といえばチョコボもよかったな。リアルなチョコボ。おれは主人公の王子様が乗るチョコボは白色にして「ゴールドシップ」って名づけた。チョコボ感、悪くねえ。

で、主人公の王子様だ。ノクティス様だ。自分が操るのはこの王子様だ。それでさ、バトルはアクションゲームというのか、今どきはこういうのをなんというのかわからないけれど、ともかくかつてのコマンド選択式RPGとは大違いだ。でもって、おれのノクティス様はといえば、真っ先かけて突進し、敵をさんざん懲らしたる……というふうには行かず、突撃しては反撃をくらいHP0、ハイポーションで回復してまた突撃。これの繰り返し。とくに後半、大きなダメージを与えられる一方、自分にもダメージがあるという王家専用武器を手にしてからはその傾向がさらに高まった。ほとんど戦場で使い捨てされるアンデッド兵みたいになっていた。

というか、おれは最終章あたりまでハイポーションとエリクサーの意味の違いわかってなかったわけで、本当に王子にはたくさん死んでもらった。死んでないけど。まあ、これこそが王子や王たるものが示すノブレス・オブリージュというものよな。違うような気もするけど。でも、なんつーか、味方が優秀で、あんまりピンチに陥ることも少ないから、本当は「敵を見たら突撃」みたいな狂犬プレイをする必要もなく、適度に距離をとって、順番で戦えばよかったのかもしれないな。まあ、終わったことだ、仕方ない。

ストーリーはというと、ウェーイなノリなんだけど、話自体はわりと暗い。暗くてむずかしい。つーか、もうファイナルファンタジーをプレイする層は中高生ではないのかな、とか思った。というのも、話の筋というよりも出てくる漢字について「これルビいらねえのかな」とか、そういうレベルで。

にしてもなんだね、三つ子の魂百までというか、おれのファイファン歴は4からなんだけど、「最後までエリクサー使えない」病は治らんね。本作でエリクサーは希少アイテムじゃないのだけれど、イグニスの料理とか、「この食材はあまり数がないから今は使わないでいいだろう」とかそんなんで、カップラーメン食べたりとか。その割には、経験値アップに無頓着で、わりともったいないことをしたかというところ。ま、それなりにクエストこなしながらやってりゃ、メーンで苦戦するなんてこともなかったけどな。

あとはなんだね、インターネットの攻略サイトにはお世話になった。おれは基本的にゲーム方向音痴なので、ダンジョンとかは動画を再生しては止めてを繰り返して進めたりとかね。それに最後だ、最後の最後の戦いを前に、どこに行ったらいいかわからなくて、思わず攻略サイトを頼った。いや、あんな遠くにマップシフトあるなんて気づかねえよ、まったく。

いやー、まあ、しかし、なんだね、今さらネタバレしてもいいだろうけど、最後の方の主人公がキアヌ・リーブスみたいに渋くなってさ、かっこいいじゃんって。こういう展開もありか、というか。イグニスもさ。そんで、召喚獣（今回は呼び方が違うかも）なんかの存在感のデカさもすげえなあというところでさ。サブゲームとかも、やり込めばやり込むだけ面白そうだしな。まあ、さすがにそこまでやらんけど。

ああ、しかし、ゲームやったなあ。ゴールデンウィークちょっと前から初めて、ゴールデンウィークちょっと後にエンディング、むちゃくちゃプレイしたな。あらためて言うけど、久々よ。そんで、こんだけやっても、やり込んでいるわけではない。昔のファイファンを持ち出すならば、「オメガ」と「しんりゅう」を倒すようなことはしていない、ということだ。釣りとかも全然やってねえしな。でも、それなりに世界を旅したよ。悪くない旅だった。もしも、「え、あのホストFF？」とか思ってやってない人がいたら、やって損はねえよ。というか、おれが最近のゲームに疎すぎるだけ、という可能性もあるけれど、おれにはちょうどよかったよ。洋ゲー（という括りも今どきないのだろうが）は難しすぎるんよ。そこで、やっぱり安心のファイナルファンタジー、これよな。じゃあ次はやっぱりFF7 remakeかね？　ちょっとそこは保留。とりあえず、以上。